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法学部における3つのポリシー
ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与に関する方針について)
今日では、国の内外を問わず社会が急速に変動する中で、様々に困難な社会問題が発生するところとなり、法的な対処を必要とする課題も増大、複雑化してきています。法学部では、法律実務、金融、サービス業、公務員など、卒業後の進路は多様ですが、進路先を問わずに起こりうるこのような課題の解決に、豊かな法的素養をもって意欲的に取り組むことのできる人材の育成を目指しています。卒業に要する単位(124単位)を修得することにより、次のような学修成果を収めた者に対して卒業を認定し、学士(法学)の学位を授与することとします。
- (1)幅広い教養と高い倫理観を備え、社会貢献への強い志を有している。
- (2)法律学の専門的知識を習得するとともに、政治学等の隣接諸科学の知識をも身につけている。
- (3)得られた知識を基礎に、日々生起する法的事象について課題を的確に発見し、論理的、多面的思考を通じて当該課題の解決策を考究、提示することができる。
- (4)異なる利害や価値観にも十分に耳を傾け、課題解決に向けてバランスのとれた判断を下すことができる。
- (5)身につけた知性、外国語運用能力、情報処理能力等を総合的に活用して、自らの考えを適切に表現し、他者に伝えることができる。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針について)
法学部は、ディプロマ・ポリシーに列挙した学修成果が着実に達成されるよう、次のような方針に基づき、体系的な教育課程を編成、実施しています。
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1.幅広い教養と高度な外国語運用能力の修得
教養必修科目及び教養選択科目を配置しています。前者は、第一外国語6単位と第二外国語4単位から成り、外国語によるコミュニケーションの能力や異文化理解力を養うことを目的とします。後者は、倫理学、歴史学、社会学などの社会を広い視野から捉えることを可能とする多彩な一般教養科目や発展的外国語科目であり、所要単位は18単位です。
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2.法律学・政治学の専門的知識の修得
法律学について専門必修科目及び専門選択科目を配置しています。まず前者は、法律を学ぶ上で基礎となる科目(例えば、「憲法Ⅰ(総論・人権)」、「民法Ⅰ(総則)」)及び概論的科目(「民事法概論」、「刑事法概論」)から成り、16単位を必修としています。次に後者は、前者を踏まえて法律の専門的・応用的知識を得るための科目群であり、その履修を通じて、法律の解釈と理論、運用法が身につきます。また法律学の隣接科学である政治学についても専門選択科目を設置しています。所要単位は56単位です。
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3.少人数教育による能動的・多面的な学修と、知識を実践に活かす課題解決能力の修得
専門選択科目には、少人数制の授業環境のなかで特定のテーマについて討論を重ね、学習を深化させることができる「専門ゼミナールⅠ」(3年次)及び「専門ゼミナールⅡ」(4年次)を多数開設し、特にこれら「専門ゼミナール」では履修者の能動的学修を重視しています。
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4.少人数教育による、大学での主体的な学びへのスムーズな導入
学修成果のスムーズな達成を目指し、初学者が自ら学習計画を立て、主体的な学びを実践できるようになるよう、専門選択科目には、少人数で行われる「基礎ゼミナール」を開設しています。「基礎ゼミナールⅠ」(初年次生)では、新聞記事や法律学、政治学の基礎的文献を素材とした文章理解とプレゼンテーション、基本法律の条文の読み方等を学びます。結果として、高校までの社会科諸科目で習得した知識の再確認にもなっています。「基礎ゼミナールⅡ」(2年次生)は、学修進行中の法律・政治系基本科目の理解の深化と「専門ゼミナールⅠ」への橋渡しを目的としています。
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5.学生の主体性・多様性を尊重した自主選択科目群
学修における学生の主体性、多様性を尊重し、教養、専門を問わずに各自の興味・関心に沿って自由に履修することができる科目群として自主選択科目を設け、所要単位を24単位としています。
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
法学部は、上に掲げたディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーの実現を確かなものとするため、本学の教育理念「PLUS ULTRA(さらに向こうへ)」に賛同するとともに、次のような基礎学力等を備えた入学生を求めます。
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1.知識
高校卒業までの段階で法律学や政治学に関する学習は僅かであり、これらに関する特有の知識は入学時には不要であって、入試では問いません。入試では、むしろ、文章理解の基本的な力、論理的な思考力の有無が主な判定材料となります。
政治経済や現代社会に関する科目の知識は、入学後に法律学や政治学の講義を理解するのに役立ちます。また、日本史や世界史の基礎知識は法制度等の歴史・思想的背景を理解するのに有益です。
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2.技能
法学部に入学後、法律の条文を読み解き、裁判所が下す判決等を理解するためには、確実な国語力が求められます。加えて、グローバル化が進行するなかで法的素養を身につけるためには、諸外国の法制度等をも理解する必要があり、そのための英語力が重要となってきます。入学時には、これらの能力の基礎を十分身につけておくことが肝要です。
コンピュータの基本操作ができることを望みます。判例検索や最新の国内外の諸問題に関する情報収集を行う上で不可欠であり、かつレポート作成やプレゼンテーション等の情報発信のために必要となります。
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3.体験
日々、新聞や書籍等で活字を丁寧に読む習慣を身に付けておくよう希望します。クラブ活動、生徒会活動など、学校内での活動経験があることが望ましいほか、異なる世代の人びととの会話、地域コミュニティでの活動、ボランティア活動などの校外活動の経験も、入学後に社会保障、年金、租税制度等にかかわる各種法律問題や政策課題を検討する際に有益なものとなります。