白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

大学院経営学研究科

メディアデザイン、データサイエンス、AIなどの分野を含む
多様な学識を基礎にした「科学としての経営学」を展開

経営学研究科長 舩田 眞里子

現代の企業は、大きな戦力とも脅威ともなり得る生成AIのような技術革新に直面し、種々の制度や法律が整わない中で、社会倫理、将来の見通し、使命感などを手掛かりに、リアルな空間からサイバー空間に至るまで、模索しながら活動しています。

企業活動は、制御可能な資源(人、金、もの、情報、ネットワークなど)を一定の制約条件(法律、景気の動向などを含む企業環境、SDGsなど)の下で、企業独自の価値基準(経営理念など)に従い、目標値(利潤、地域貢献、サービス、効率、環境負荷など)を最適化する問題としてモデル化できます。すなわち、技術革新や企業活動の適切なモデル化が重要です。

経営学が扱う分野はこれまで以上に多岐にわたり、それらは重層的な構造を持ち、各層が互いに連動する学際領域であると捉えることができます。本大学院では、経営学の学習範囲を「企業経営科目群」「企業会計科目群」「ビジネスコミュニケーション科目群」「経営情報科目群」「メディアデザイン科目群」の5つの科目群に整理し、包括的に行っています。

これまで経営学が扱ってきた定性的な手法に磨きをかけ、主張したいテーマごとに、データに基づく根拠を与え、分析を行うなど、本経営学研究科ではメディアデザイン、データサイエンス、AIなどの多様な分野も基礎として取り入れ、科学としての経営学の充実、発展を目指しています。さらに、これからの社会にとっても有意義な研究を進め、国際社会、地域社会で活躍できる優れた担い手の育成を目指しています。