白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

教員紹介詳細

教員氏名 舩田 眞里子(Human Computer Interaction)
最終学歴・学位 青山学院大学大学院博士後期課程・博士(工学)(東京工業大学)
【問題関心】
一人一人の個性に応じた、より快適な生活環境を実現するためには、ヒトの生体情報を把握することが必要となります。健康状態のチェックなどは元より、福祉・介護の現場では情緒の面に立ち入った対応も望まれることがあるでしょう。このような要請に対応するために使用可能な生体情報の一つに脳波があります。大脳はヒトをコントロールしているCPUであり、脳波はその活動状態を、大脳を傷つけることなく比較的簡単に測定できる貴重なデータです。すでに、脳波は、おもちゃ・福祉機器・リハビリ・犯罪調査・学習効果の計測など現実社会で様々に活用され始めています。このように脳波を利用できる領域はかなり広いと考えられます。プライバシーや安全性に配慮しつつ、人々の生活環境を整え、障害者や老人も子供も社会の一構成員として安心して快適に生活できる社会の実現のために、脳波や大脳活動に関する基礎研究を行い続けたいと考えています。
【現在の研究テーマ】
・事象関連電位の効果的な測定法・情報圧縮法の考案
・事象関連電位を用いた生体認証法
・複合課題における事象関連電位と複合課題を構成するサブ課題に対する事象関連電位
・効果的なCMの評価法・指標つくり
・パッケージ・POPの消費行動に及ぼす影響
・脳波にみられる個人差の同定、モデル化
・ネガティブな情報の購買意欲に及ぼす影響
・学習効果の客観的計量・評価
・作業や学習に対する動機付けの効果
・通常のコミュニケーションが不可能な障害者支援システム
・快適なネットワークの環境作り
・試食の効果の評価
・ヒトの気持ちに寄り添うロボット作り
など
【関心領域】
21世紀の社会のありようをコンピュータ技術と関連付けて考察しています。
【主な著書・論文等】
2017年
・離散数学入門(共著)、牧野書店、2017.

2016年
・m-DSAMによる計算課題実行中のタスクパフォーマンスの推定、人間工学会誌52巻特別号、204-205、2016.
・計算課題実行時のヒトの応答特性と脳の反応特性、人間工学会誌52巻特別号、202-203、2016.
・不況和音演奏時の事象関連電位に関する研究、人間工学会誌52巻特別号、205-207、2016.

2015年
•Discrimination in Good-Trained Brain State for Human Computer Interface, HCII2015, LNCS9183, Springer, pp.187-198, 2015.

2014年
•COMPUTING A Historical and Technical Perspective, CRC Press, 2014.
•正答数による習熟曲線と事象関連電位の個人差に関する研究、人間工学会誌 第50巻特別号、326-327、2014.
•複数頂点電位からの頂点電位の抽出法、-事象関連電位を用いて-、行動軽量学会、第42回大会抄録集、300-301、1924.
•学習の習熟度の客観的評価を目的とした複数頂点電位抽出法による事象関連電位の計測、日本教育工学会、第30回大会講演論文集、119-120、2014.

2013年
•An Effective ERP Model for Brain Computer Interface, HCII2013, LNAI8027, pp.299-307, 2013.
•計算理論入門(共著)、牧野書店、2013.

2012年
•A Model Reflecting the Chnages of ERPs During Repeated Learning of Calculations, IASTED, AsiaMIC2012, 769-086, 2012.
•Studies on the Measurement of Achivement in Simple Arithmetic Drills from the Inflections of Event-Related Potentials, AsiaMIC2012, 769-032, 2012.

2011年
•正答率で定義した反復学習効果の事象関連電位による推定、日本教育工学会、35(3)、pp.193-203、2011.
•Studies on Imaging Methods to Realize Effective BCI through ERPs, HCI, LNCS 6769, pp.228-236, 2011.
•オートマトンと形式言語の基礎(共著)、牧野書店、2011.
•A Method for Extracting Meaningful Signals from Event Related Potentials, IASTED, SPPRA, CGIM 2011, Innsbruck, 2011.

2010年以前
•電位分布からの再構成による事象関連電位の特徴付け、人間工学、Vol.46、No.2、pp.144-156、2010.
•The Effectiveness of Feedback Control in a HCI System Using Biological Features of Human Beings, HCI, LNCS, Springer, vol.5616, pp.380-389, 2009.
•Fundamental Studies on Effective e-Learning Using Physiology Indices,HCI,LNCS,Springer,vol. 5610,pp.795-804,2009.
•数と計算の歩み(共著)、牧野書店、2009.
•Comparison between Event Related Potentials Obtained by Syllable Recall Tasks and by Associative Recall Tasks,12th HCI,2007.
•Models of Event Related Potentials using the Sum of Normal Distributions and their Evaluation by Simulations,The 16th IASTED International Conference on Applied Simulation and Modelling,pp.342-347,2007.
•Models of Learning Process based on Characteristic Event Related Potentials,The 16th IASTED International Conference on Applied Simulation and Modelling, pp.303-335,2007.
•On Reducing the Number of Variables to Estimate Visualized Words using Event Related Potentials,The 5th IASTED International Conference on Biomedical Engineering, pp.154-159,2007.
•漢字課題に関する事象関連電位を指標としたコンピュータと筆記による学習効果の比較、日本生理人類学会誌、12巻1号、pp.25-36,2007.
•応答時間を指標とする漢字反復学習の進捗状態と事象関連電位の変化に関する研究、日本生理人類学会誌 vol.11,No.2,pp.55-67,2006.
•誘発電位の加算回数を低減する符号化加算法、学位論文、東京工業大学、1992.