白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

教育学部

特色ある科目

ゼミナール等および卒業研究

大学で履修する科目は、講義形式と演習形式に大別されます。講義形式の科目は履修者も多く、説明や板書による授業が中心で、教員が一方的に指導することが多くなります。これに対して演習形式の科目では、少人数の学生を対象とし、講義や実技等に加えて教員と学生の間でのディスカッションも行われ、双方向の授業が展開されます。

4専攻にはそれぞれ多くの演習科目が設定されていますが、とりわけ3年次で履修する児童教育専攻の「ゼミナール」、スポーツ健康専攻の「専門演習」、英語教育専攻の「課題研究」、心理学専攻の「ゼミナール」は、教員の専門分野に関心を持つ10名程度の学生によって構成されますが、大学生活4年間でもっとも内容の濃密な科目となります。2年次後期に、教員ごとに研究テーマが発表され、学生は関心のある教員を選択することになります。なお応募人数の状況によっては、志望理由書や面接等によって選考を行うこともあります。これらの科目は選択科目ですが、4年次の必修科目である「卒業研究」において、卒業論文の執筆を希望する学生は、必ず履修しなければなりません。(専攻によって、位置づけは若干異なります。)

4年次の必修科目「卒業研究」では、卒業論文の作成が課せられます(英語教育専攻では、卒業論文または研究ノート)。卒業論文は、担当教員の専門分野に即した内容に関して、資料を収集した上で、規定の書式に則って執筆します。なお3年次で前述した科目を履修済みであることを条件とし、原則としてこれらの科目の担当教員の下で指導を受けることになります。研究ノートは、担当教員が選定した数冊の書籍の中から関心のある1冊を選択し、その内容を正確に要約した上で、関連事項を付記します。なお単なるレポートではないので、相当枚数の提出が求められます。卒業論文の場合と異なり、3年次での「ゼミナール」や「課題研究」の履修は任意です。

3年次での「ゼミナール」等や4年次での「卒業研究」では、担当教員と学生との間に授業における指導だけでなく、進路や人生に関わる親密な人間関係が構築されます。すなわち、大学生活において学問探求の喜びを感じることができる上に、人生について思索できる科目なのです。