白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

教育学部

学部長あいさつ

教育学部長 内田 雄三

教育学部長 内田 雄三

教育学部は2004年に発達科学部としてスタートし、2007年学部名を改称して現在に至る20歳を超えたばかりの新しい学部です。児童教育専攻(幼保・小学校の2コース)、スポーツ健康専攻、英語教育専攻、心理学専攻の4専攻から成り、「人との関わり」についての学びを提供しています。幼児や児童生徒と直接関わる教員養成と教育に関わる取り組みを支える人材育成が本学部の担う役割です。

教育は「教え育てる」ことです。この目的達成に向けて種々の条件設定や環境づくりに創意工夫を凝らす人々には、実践を通して学習者に向き合うことが求められています。

こうした取り組みは歴史的にも明らかになっており、例えば印刷術の発達によって指導方法が飛躍的に進化したと言われています。大教室での一斉授業を可能にしたのは、印刷された同じ資料を学生が手にすることができたからです。しかし教員と学生の物理的心理的な距離は遠くなり、学び手への眼差しや個々への関与は薄らぎました。個別の授業の意味が問い直されたのです。

現代のAIやチャットGPTのような方法はこれからも教育において大きな成果を生み出してくれるでしょう。先人たちも同様に学び手の現実に目を向けた実践を試行し、その振り返りを丁寧に行ってきました。それこそ「教育」が意図的目的的な営みと言われる所以であり、学び手が困難に対峙したり道程に迷ったりした時の道標(みちしるべ)となるのは教える側の責務です。まさに「教育は人なり」を具現化した姿です。学び手とともに歩むことのできる人材を育てることが私たち教員に課せられた役割だと考えています。

さて、冒頭に述べた通り本学部の歴史はまだ浅く伝統校との「年令差」は埋まるはずがありません。しかしこの差を過度に意識することなく、伝統をこれから築いていくことに力を注げば、必ずこれからの成長につながるはずです。だから本学部はこれからが一層「おもしろい」、つまりは「PULS ULTRA」(さらに向こうへ)なのです。可塑性に富み創造性豊かな学びの力を結集し、本学部はこれからの日本の教育に貢献する一翼を担いたいと考えています。また私たち学部教員は、研究・教育活動を通して「学び問い続ける」存在となり、学生とともに未来を構築していきたいと願っています。

2025年4月