教員氏名 | 鄭 曉琳(テイ シャオリン) |
職名 | 准教授 |
最終学歴・学位 | 広島大学大学院人間社会科学研究科・博士 (心理学) |
専門分野 | 教育心理学、発達心理学 |
学協会活動 | 日本発達心理学会、日本心理学会、日本乳幼児教育学会 |
【主な著書・論文等】 |
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【論文】 Xiaolin, Z. & Shinichiro, S. (2024). Effects of landmark availability on Japanese speakers’ preferences for spatial frames of reference. Japanese Psychological Research. Advance online publication. 鄭暁琳・杉村伸一郎 (2021). 再構成課題における幼児の固有的参照枠の使用 幼年教育研究年報, 43, 83-90. 鄭暁琳・中津愛子・佐藤嘉倫 (2019). 保育者を目指す学生の実習前自己評価の発達的変化及びそ の変化に影響を及ぼす要因の検討 山口短期大学研究紀要, 39, 7-14. 鄭暁琳・佐藤嘉倫・中津愛子 (2018). 保育者を目指す学生の実習前自己評価に影響を及ぼす要因 の検討―保育者効力感、実習不安と職業認知に着目して― 山口短期大学研究紀要, 38, 1-8. 鄭暁琳・杉村伸一郎 (2017). 再構成課題における日本と中国の幼児の空間参照枠の使用―実験者 位置の影響― 広島大学幼年教育研究年報, 39, 5-11. 鄭曉琳 (2016). 再構成課題における幼児の空間参照枠の使用―呈示物の遮蔽と移動方法の影響― 広島大学大学院教育研究科紀要, 65, 157-165. 清水寿代・鄭暁琳・浦上萌・上山瑠津子・三宅英典・永野美咲・藤岡真紀・清水健司・杉村伸一郎 (2015). 幼児の感情理解と社会性の関連 広島大学幼年教育研究年報, 37, 75-83. 鄭暁琳・杉村伸一郎 (2014). 幼児の空間言語の習得に関する発達的研究-遠近、前後、左右の理 解- 広島大学幼年教育研究年報, 36, 43-51. 清水寿代・鄭暁琳・浦上萌・清水健司・杉村伸一郎(2014). 大学生を対象とした親性準備性尺度の 作成-自尊心、自己嫌悪感、本来感との関連- 広島大学幼年教育研究年報, 36, 5-12. |
【問題関心】 |
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私はこれまで、子どもの空間認知に関する研究を行ってきました。特に、子どもが呈示対象の空間的位置を記憶する際に、どの空間参照枠(自己の身体を基準とするか、環境を基準とするか)を使用するのか、またそれがどのような要因に影響を受けるのかを系統的に検討してきました。具体的には、空間言語の理解、実験者の位置、移動方法、移動距離などが参照枠の選択に与える影響について研究しています。 |
【現在の研究テーマ】 |
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① 幼児の空間参照枠の選好に影響を与える要因 空間参照枠とは、空間的な認知や行動の基準となる枠組みを指します。幼児がどの参照枠(自己基準か環境基準か)を優先的に使用するかは、さまざまな要因によって変化します。私は、空間言語の理解や使用の能力、さらに環境要因が参照枠の選択にどのような影響を及ぼすのかを研究しています。 ② 幼児期の空間思考力の発達における絵本の読み聞かせの効果 空間思考力とは、対象の心的表象や空間的関係、変換、表現を構成し、操作する能力を指します (Casadiego et al., 2023)。保育の中には、子どもの空間思考力を育む活動が多くあり、その一つが絵本の読み聞かせです。絵本は視覚的情報と言語が組み合わさっており、言語発達を促すだけでなく、高さや数概念の理解を深める効果があることが示されています。特に、空間言語や空間関係に関連する絵本を活用することで、子どもの空間言語の理解や空間思考力の発達を促す可能性があります。そこで私は現在、絵本の集団読み聞かせが幼児の空間言語の理解や空間思考力にどのような影響を与えるのかを研究しています。 |
【学生へのメッセージ】 |
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白鴎大学に通う4年間でぜひ保育者あるいは教員になる夢を実現してください。我々教員は皆さんの資格の取得を応援します。これから、皆で一緒に学ぶことで、皆さんの子どもに関する理解が深まり,子どもの発達についての関心が高まればと願っています。 |
【担当主要科目】 |
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ゼミナール、フレッシュマンセミナー、保育学の研究法、卒業研究、子どもの理解と援助、幼児の理解と援助、教職実践演習(幼・小)、教育心理学、発達の科学、発達心理学 |