白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

海外留学プログラム

異文化体験報告書

2018経営学部海外留学プログラム 
Tacomacommunitycollege 私の異文化体験

~英語学習+α~

小太刀 大介

私は中学生の頃から海外に興味があった。元々海外の音楽、芸術などが好きでそれらを見たり聴いたりいるうちに次第に英語を話せるようになりたいと思い、英語の勉強に力を入れるようになっていった。そして私はこの3カ月間の留学プログラムに参加することを決意した。

私がこの3カ月間の留学で学んだことは、私の人生にとって、とても大切なことばかりだ。英語の能力が留学以前より堪能になったのはもちろん、コミュニケーション能力の向上、他にも学んだことがある。それはチャレンジをすること、そして自信を持つことだ。それはダンスクラブを通して学ぶことができた。学校でクラブ活動をする際にダンスクラブに見学しに行った。TCCの学生達が楽しそうにダンスをしているのがとても印象的だった。私は、その様子に惹かれてダンスクラブに行くようになった。しかし、私は留学来るまでダンスを学んだことはがなかった。せいぜいダンスに興味があるくらいだった。ダンスクラブの生徒達は私を優しく、明るく受け入れてくれて、丁寧にダンスを教えてくれた。緊張していた心と体がすぐに解けた、それほどダンスクラブのメンバーは優しかった。それから毎週金曜日にダンスクラブに通うようになった。ダンスクラブに通い初めて1ヶ月ほどが経った日、ダンスクラブのメンバーから「プロムの日にステージの上でダンスパフォーマンスをしないか?」という誘いが来た。プロムとは学生達の間で開かれるダンスパーティーの様なものだ。メンバーは私とTCCの生徒と違う日本の大学から来た留学生の3人だ。私は、その誘いを受け入れようか迷っていた。なぜならその誘いが来たのがプロムの4日前である。私はとても難しいことだと思っていた。正直、無理だとも思っていた。加えて、私はダンス歴が少ない。他の2人は自分よりも遥かにダンス歴が長い生徒達だ。しかし、私を頼ってくれている、必要としてくれていると思い。私は、その誘いを受け入れた。それからの4日間、私達は授業のあと毎日4時間以上ダンスの練習をした。振り付けを覚えるということが始めてのことなので、とても不安で戸惑った。しかし、絶対に成功させたいという気持ちがあった。もちろんダンスの振り付けを教わる際は英語で教わった。英語が堪能ではない私にとって相手の話している英語を聞き取れないことがほとんどだった。しかし、ジェスチャーや自分の持っている最大限の英語能力で必死で会話、意思疎通をした。そして、遂にプロムの日がやってきた。本番の前にも4時間ほど練習をした。その時、私はとても必死だった。しかし、それと同時にとても楽しかった。厳しい現状に自らの身を置き、それをこなしていく自分を客観視していて、とても自信が出てきたからである。それ故に本番は緊張せずに失敗もなく楽しくダンスが踊れた。終わった後の拍手が、今でも忘れられない。ダンスが終わった後、もし依頼を受け入れていなかったらこんなに素晴らしい経験はできなかった、と思った。難しいと思いつつも誘いを受け入れた、自分の度胸に感謝したい。

留学に来て学ぶことは英語だけではないと感じた。英語を介してまた違うなにかを学ぶ、もしくはチャレンジする。これが留学の理想型だと私は思う。短い期間で計画を成功させる。この経験は私の人生で、私に自信をくれたとても大きく、大切な経験になった。きっと私が社会に立つ人間になった場合この経験が背中を支えてくれると思っている。