基礎ゼミナール | 専門・教養ゼミナール | 履修モデルプラン |
基礎ゼミナールは、1年生の前期に全員が履修しなければならない必修科目です。年度によって若干異なりますが、だいたい1クラス18名前後の少人数の授業になります。
基礎ゼミナールには他の授業と大きく異なる特徴があります。
一つ目は、そのクラスの担任教員が受け持つ授業だということです。担任は、あなた方が大学を卒業するまで継続します。勉強のことや進路のことで相談にのってくれる頼もしい存在でもあります。何か困ったことがあったら、積極的に担任教員の研究室を訪ねてみてください。逆に、欠席が多かったり、単位の取得状態が悪かったりすると、担任教員に呼び出されて指導を受けることもあります。
二つ目は、基礎ゼミナールは「ゼミナール」だということです。普通の授業では、先生が一方的に話をし、学生は黙って授業を聞いてノートを取る、というスタイルが主流ですが、ゼミナールはこのスタイルとは大きく異なります。学生同士での話し合いや議論、クラス全体の前での発表や報告など、学生自身が主体的に授業に関わるのがゼミナールです。
三つ目は、基礎ゼミナールの「基礎」の部分に関わることです。基礎ゼミナール以外のすべての授業は、「何かを学ぶ」ための授業です。「何か」の内容は、経営学であったり、語学であったり、簿記や会計であったりします。でも基礎ゼミナールは、いわば「学び方(スタディスキル)」そのものを学ぶ授業です。例えば、ノートやメモの取り方、論理的な文章の書き方、人前での話し方、発表の仕方、図書館の利用の仕方、資料の探し方などを学びます。
四つ目は、基礎ゼミナールはキャリア教育の一環でもあるということです。キャリアというのは、簡単にいってしまえば、大学を卒業した後の進路に関わることです。あなた方の多くは、多分企業に就職することになるでしょうから、キャリアを考えるということは、すなわち就職を考えるということとほぼ同じ意味になります。大学に入ってすぐ就職の話か・・・と思わないでください。ここでいうキャリア教育というのは、「就活(就職活動)」の類とはまったく異なるものです。社会人として必要なスキルとして、たとえば「コミュニケーション能力」が挙げられます。いくら勉強ができても、コミュニケーション能力のない人間は社会で通用しません。基礎ゼミナールは、二番目で述べたように、学生自身が主体的に授業に関わったり、また、三番目で述べたように「スタディスキル」を身につけたりすることを通して、社会が求めている「コミュニケーション能力」を磨くことでもあるのです。