白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

海外留学プログラム

異文化体験報告書

2016経営学部海外留学プログラム 
University of Victoria 私の異文化体験

ー初めての海外ー

松本 佳純

私はカナダのビクトリア大学に3ヵ月間留学しました。カナダは私にとって初の海外でしたが、 驚く事、苦労する事、感動する事がたくさんありました。

飛行機から降りて最初に感じたのはやはり気温の差でした。日差しはとても強いのですが、9月 なのに風が冷たく日本とは全然違いました。私のホストファミリーは、子供が3人いますが皆既に 独立していて、今はファザーとマザーの二人暮らしでした。2人共快く私を迎え入れてくれて、最 初会った時は緊張していた人見知りの私も、不安がなくなりこれからの生活への期待が大きくなり ました。私の場合は特に家の中のルールもなく、ルームメイトもいなかったので全て自由に暮らす ことが出来ました。ホストファミリーは本当に優しい人達で、マザーは料理の先生なのでディナー は毎日美味しく、私にクッキーの作り方を教えてくれたりしました。私が自分のバスルームのドア ノブをロックしてしまった時は、ファザーがすぐに直してくれました。学校の宿題で分からない所 や、話していて疑問に思った文法など勇気を出して聞いてみると、なんでも丁寧に教えてくれて、 たまに奥から昔の教科書を引っ張り出してきてくれた事もありました。私が日本から持参した着物 をマザーに着付けてあげた時は、2人共興味を持ってくれて私に着物についてたくさん質問してき てくれました。下手くそな私の英語も毎回呆れずにきちんと聞いてくれて、今日こんな事あったと 他愛ない会話をしている時、とても温かい気持ちになりました。他のホームステイしている友達の 話を聞いていると、留学をする上でホストファミリーの人柄はとても大事な事だなと思いましたし、 自分のモチベーションにも影響してくる事なので、私はこのステイ先に決まって本当に良かったと 思っています。

学校では、同じ大学の友達がクラスに1人もいなくて、最初は不安でしたがクラスの大半は日本 人でしたし、日本以外からきたクラスメイトも良い人達ばかりで、皆と英語で色々なディスカッシ ョンが出来てとても勉強になりました。授業中でもそうですが授業外で他国の留学生とお喋りをす る時、お互いに冗談を言い合ったり自分の国の文化やたまに言語も教え合ったりして、ふと我に返 ると、それぞれ母国語は全然違うのにそんな事は気にならないくらい普通に会話が出来ているのが 不思議に思え、感動しました。全ての授業が終わった最終日に、家庭を持っているパナマ人のクラ スメイトが、これからの私の将来について、頑張ってねと言ってくれた時は涙が出そうでした。授 業自体は中学生や高校生の時に習ったものの復習のような簡単な内容でしたが、何回かフィールド ワークもあって、知らない人にインタビューしたりサーモンの観察をしたり、これを全て英語で行 うので大変でしたが貴重な体験でした。他の国に比べて日本人は文法の基礎が出来上がっている事、 日本語には抑揚がほとんど皆無だという事、学校で教わる英語とネイティブが使う英語の違い、日 本人はその場の雰囲気で推測しながら会話する事など、日本から出なかったら気づけなかっただろ うと思える事をたくさん発見出来ました。カナダで出来た日本人の仲いい友達とは、授業外でもお 互い英語で会話していたので、それもとても私のためになったと感じています。

私は人見知りなのに加え、意欲的に新しい事にチャレンジする性格ではありませんが、この留学 プログラムに参加して多くの事を学べ、確実に自分の中の視野が広がりました。これからも続けて いきたいと思う勉強方法も見つける事ができ、日本でももっと英語に触れたいと思いました。帰国 してからの目標は、留学で得た自分の英語スキルをずっと保つ事です。写真は、ハロウィンにホス トファミリーが連れて行ってくれた所で見たハリーポッターのジャックオーランタンです。