2015経営学部海外留学プログラム
University of Victoria 私の異文化体験
菊池 丈朗
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2015経営学部海外留学プログラム
University of Victoria 私の異文化体験
菊池 丈朗
私は三ケ月の生活を経て様々な経験をすることができた。言語や文化が異なる環境のなかで過ごした三か月間は私にとって大きな財産になったと思う。ここでは滞在した家族のこと、ビクトリアの人々の家族に対する考え方、休日の家族の過ごし方について述べたいと思う。
私がステイした家族は父母、息子二人の四人なのですが子供たちは一週間ごとに母親の家と父親の家で交互に暮らしていた。ビクトリアに着いてからの数週間はこの生活に慣れることができなかった。ホストマザーの趣味はランニングで毎週水曜日はランニングに出かけることがあった。子供たちがいる週の水曜日はファザーが家に来て晩御飯を作り子供たちの面倒をみてマザーが帰ってくるとファザーは自分の家に帰っていく。このような家族の形態は僕のステイ先だけではなく友人の家でも行われていた。別居の理由は仕事の関係らしいが毎日会うことができなくても互いに都合の悪い時にはうまく協力している印象をうけた。「片方ずつの親にしか子供たちは会えなくて寂しい思いをさせないように努力している」とマザーが言っていた。
次にビクトリアの人々の家族に対する考え方だがUvicで授業を受けている間に担任の先生の家族について話を聞く機会があった際に、片方の先生は教師という自分の職業を最大限優先するためにあえて子供を作らないという選択を選んだそうだ。子供がいるとどうしても育児や家事が増えてしまい仕事に時間を費やせないという理由からだそうだ。そのかわりに自分が受け持った生徒たちは自分の子供だと思って接し休日には趣味に時間を使っている。もう片方の先生も娘とは直接的な血のつながりはなく義理の父、娘という関係だが自分で納得しているのならそれでいい、家族に変わりはないと言っていた。このようにビクトリアの人々は家族というものに対して寛大である印象をうけた。
カナダだけではなく欧米諸国では一年を通して様々なイベントがある。例を挙げるとイースターやハロウィン、クリスマス、家族の誕生日などである。このようなイベントの際には家族みんなが揃って食事をしたり会話を楽しむ。特別なイベント以外でもビクトリアの人々は家族との時間を大切にしている印象を受けた。休みの日には近くにあるとても大きなスーパーマーケットに一緒に買い物に出かけたり公園で遊んだりしていた。もちろん日本人も家族を大切にするがそれ以上に強いと感じた。子供たちの誕生日の時にはたとえ家が離れていても親戚一同が集まり盛大に子供の成長を祝っていた。「子供たちが家にいる一週間はやることが多く毎日忙しくて子供たちをクレイジーだと感じることもあるけど子供たちがいない一週間は気分が落ち込む」とマザーが言っていた。
この三か月間で感じたことは先に述べたようにビクトリアでは家族の形がたくさんあるということである。家族の形が一番大事ではなく、本人たちにとって最善であればそれでいいということを学んだ。ビクトリアに行く前は家族について考えたこともなかったのだが、この機会で得たことをこれからに生かしたい。
▲ クラスメイトとのファイナルディナーでの写真です。