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超伝導現象は巨視的な量子状態であります。
このような状態は、精巧に設計された超伝導回路において、「量子コヒーレント」に振る舞います。
これは二つの状態を『同時』に表すという、大変奇妙な量子力学の特性を反映したもので、この基本回路は量子ビットと呼ばれます。
量子ビットを集積化することで、量子コンピューターと呼ばれる、現代のコンピューターの能力をはるかに凌駕する計算機へ向けた研究が世界的に進められています。
講演では超伝導の巨視的量子状態を使った量子回路を如何に実現し、量子コンピューターの実現に向け、世界中で如何に取り組まれているかを解説します。
講師の蔡 兆申先生は、超伝導を利用した量子ビット制御素子研究の世界的権威で、量子コンピュータ開発の分野で現在最も注目される研究者のお一人です。
2004年の仁科記念賞に続き、サイモン記念賞(2008年)、江崎玲於奈賞(2014年)と主要な物理学分野の賞を受賞され、また2018年4月には紫綬褒章を受章されております。