ビジネス開発研究所 | 法政策研究所 | 教育科学研究所 |
情報処理教育研究センター | 国際交流センター | キャリアセンター |
メディアセンター | 地域連携センター | 教職支援センター |
マルチメディア時代とかネット(インターネット)またはネットワーク時代、あるいはサイバースペース(電脳空間)時代とかいわれるようになってから、やがて20年近くになってしまった。パソコンと称する各個人が保有する小型ではあるが高性能な電子計算機が、無線や光ファイバーなどを用いた通信回線によって世界中を網の目(ネット)のように接続されて、その回線の中を情報が瞬時に飛び交う時代のことである。
ラジオ・テレビ放送や新聞・雑誌・書籍など国家や大資本が経営の主体となっていた従来の情報の送り手に代って、一般市民誰でもが何の手続きや障害もなく国境を超えて安価に直ちに情報が伝達できる時代になったのである。
かつて、十八世紀後半の産業革命時代に準えて、今の時代を情報革命時代、あるいは第二次産業革命時代と称するようになると言われるのも当然であろう。
このような時代には、従来の法体系では律しきれない問題や紛争が数多く生じるようになる。とりわけ、知的財産法分野、その中でも、著作権法の重要性が増してくる。この講座では、時間の制約がある中で、まず、知的財産法の概要と、その中で著作権法の位置付けを見た上で、インターネット時代の注目すべき内外の判例を知り、問題点の把握に努めたい。