白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

教育学部

心理学専攻

専攻長からのメッセージ

湯川 進太郎教授

人は大学で何を学ぶのでしょうか。一体何のために大学に行くのでしょうか。

どんな大学の学部(学士課程)でも、そこで得られるものは、ずばり「教養」です(戸田山和久『教養の書』筑摩書房)。「教養」の定義は多様で曖昧あり、明確な枠組みがあるわけではありませんが、私は、単なる豆知識や雑学(をたくさん知っていること)ではなく、幅広く応用の効く「人間力」あるいは「生きるための底力」のようなものだと考えています。学部でそうした「教養」の一端を身に付け、多くの学生は卒業後に一般企業や自治体などに就職して社会人となり、一方で、「専門」を極めたい人は大学院などに進学していきます。

白鴎大学教育学部心理学専攻では、心理学という<人間そのものをストレートに研究する科学的方法論の一つ>を軸にして、この「人間力」「生きるための底力」を育てます。ただ、これだけでは、他大学の心理学部や心理学科と何ら変わりありません。本専攻の特徴は、充実した陣営を誇る心理学教員のみならず、社会学・文化人類学・哲学といった人文社会科学諸領域の教員までをも含めた、幅広い専門性からなる専任スタッフが、学生の「人間力」「生きるための底力」を伸ばしていきます。もう少し具体的に言えば、現代心理学を中心とした<人間や社会を科学的に観察し分析する力>を養うことで、自らを取り巻く世界へ客観的にアプローチする眼(視点)と手(方法)を培っていきます。この他にも、教育学部ならではの豊富な教育学関連の科目、本学ならではの法学・経営学関連の科目なども取ることができるので、学生本人の心がけ一つで領域横断的な多様な学びが実現できます。

本専攻で身に付けた力は、一般企業や自治体などでのどんな仕事でも「底力」として働くでしょう。中学や高校の教員になれば当然、生徒と接するときの「底力」になります。大学院に進学して公認心理師を目指す人にとっては言わずもがなです。このようにして本専攻は、各人が卒業後の人生を生きていくための「底力」つまり「人間力」を涵養していきます。

4年間の大学生活を、肩肘張らずに、各自のペースで、自分なりに豊かなものにしていく。そうすれば必然的に、「人間力」「生きるための底力」は身に付いているはずです。私たち心理学専攻の教員は、そうした一人一人の歩みを、陰に陽に支えていきます。

4年間の学び イメージ

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