白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

教育学部

教員紹介詳細

教員氏名 向井 正太(ムカイ ショウタ)
職名 准教授
最終学歴・学位 慶應義塾大学・学士(英米文学)、ウェリントン・ヴィクトリア大学・修士及び博士(応用言語学)
専門分野 応用言語学・英語教育学
学協会活動 JALT、JASMEE
【主な著書・論文等】
〔論文〕
Single and multi-word unit vocabulary in university tutorials and laboratories: Evidence from corpora and textbooks. (共著)2017. Journal of English for Academic Purposes (30) pp.66-78
Dental University Freshmen’s Perception of Email-based Out-of-class Collaborative Learning. 2019. 『神奈川歯科大学 基礎科学論集 (36)』pp.1-12

〔著書〕
Factors affecting participation in postgraduate educational interaction in English: Implications for EAP. (分担執筆・共著)2018 Nova Science Publishers
「歯科学生のための医学英語」(分担執筆・共著)2021 学建書院

〔その他: 学会発表〕
Peer interaction in postgraduate classrooms. 2014. CLESOL. Wellington, New Zealand.
Peer interaction opportunities in postgraduate classrooms across disciplines. (As a co-presenter) 2015. ALAA/ALANZ/ALTAANZ. Adelaide, Australia.
University tutorials and laboratories: Issues for vocabulary teaching and research. 2017. AES International Conference. Hong Kong.
Multi-module study tour program for dental students. 2019. JASMEE. Tokyo, Japan.
ICT-based Collaborative Learning in the Classroom: Towards Better-balanced Classroom Learning. 2019. iNELTAL. Malang, Indonesia.
【問題関心】
アウトプット・インタラクションをめぐる第二言語習得の諸問題、異文化コミュニケーション、カリキュラムデザイン、インターネットテクノロジーを用いた教材の開発、能動・協働学習、ESP(特定目的のための英語)、EAP(学術目的のための英語)、流暢さを伸ばす教育資材や評価法の開発など。
【現在の研究テーマ】
私が興味を持っている研究テーマは、日本の教育産業での英語教育の経験、そして、8年を過ごしたニュージーランドでの生活・研究・異文化交流・語学教育の経験と強く結びついています。ここではそのうちの3つを紹介したいと思います。

まず一つ目は、英語の「流暢さ」をめぐる問題についての研究です。語学教育においては知識や技術の「正確さ」を軸として物事が進められ、正しいか、間違っているかの評価をすることが多いのですが、言語を用いる実際の現場においては、コミュニケーション能力を伴った「流暢さ」、つまり、与えられた時間の中でどれくらい「すらすら」情報をやりとりできるかも重視されます。「正確さ」に偏らないコミュニケーション力を養うための教材、評価法のデザインを研究しています。

二つ目は、日本の教育文化の中で行う能動・協働学習の意義、そして能動・協働学習を受け入れる学習者のモチベーションです。英語の学習においては、自らが能動的に、そして他の人と協働的に、実際にコミュニケーションを行い、体験しながら英語について知り、覚え、使えるようになることが重要です。しかし、皆さんもご存じの通り、日本では学習者が「先生から教わる」ことを重視する文化を育み、維持してきました。日本独自の文化の中での能動・協働学習のあり方に注目をすることで、日本で教える教員にとって有益な情報を得たいという希望を持っています。

最後に、学生の異文化交流です。学生時代というのは新たな体験をし、新たな知見を得る非常に貴重な時間です。この時期に行う異文化交流はアイデンティティの形成において、そして、プロフェッショナリズムの養成において、大きな意義を持つと考えられます。短期留学やオンライン異文化交流のプログラム開発、学生のニーズと体験の分析を通じて、学生の異文化交流をより充実したものとすることを目的とした研究を行っています。
【学生へのメッセージ】
この世の中には多様な視点や経験があるのだということを、人との双方向コミュニケーションを通じて知ることが、かけがえのない財産になると思います。
【担当主要科目】
課題研究、専門特講(卒業前英語特別補習)、Remedial English、異文化理解、英語科教育法Ⅰ、英語教授法特論A、第二言語習得論、卒業研究、英語圏地域研究、中等教育実習Ⅰ・Ⅱ