教員氏名 | 黒羽 正見(クロハ マサミ) |
職名 | 教授 |
最終学歴・学位 | 兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科修了・学校教育学博士 |
専門分野 | 教師教育・教育課程経営・教育実践学 |
学協会活動 | 日本学校教育学会理事、日本教育基礎学会役員(客員)、教育と時間研究会副会長 |
【主な著書・論文等】 |
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・稲垣応顕・黒羽正見・堀井啓幸・松井理納『学際型現代学校教育概論』金子書房、2018。 ・黒羽正見・多田孝志・佐藤真・広瀬裕一他『これからの学校教育を担う教師を目指す』学事出版、 2016。 ・山崎保寿・黒羽正見『教育課程の理論と実践』学陽書房、2015。 ・黒羽正見「道徳科授業における『教師の指導性』に関する事例研究ー授業カンファレンスを中心にー」 『ジャーナル 教育と時間』第22号、2018、pp.57-68。 ・黒羽正見「道徳の授業実践観に関する事例研究ーある小学校教師の挿話的語りに着目してー」『ジャ- ナル 教育と時間』第21号、2017、pp.34-42。 ・黒羽正見「教職員の専門性と実践的指導力の向上をめざしてー学び続ける教師像の確立ー」『兵庫教 育』8月号、No.774号、2015、pp.4-7。 ・黒羽正見「教育研究と教育実践の融合はどこまで進んだかー当事者性を持った教育実践研究ー」『学校 教育研究』第30号、2015、pp.132-140。 |
【問題関心】 |
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私の問題関心は、現実の教育課程経営が展開されている学校経営のリアリティに踏み込んで、実際の教育活動を突き動かしている教師の信念(暗黙知)に焦点を当て、個別学校の教育課程経営事象を精細に把握・分析することを通して、教育理論の教育課程経営事象との有機的・因果的関連をとらえ、今後の学校が目指すべき方向性と課題を描き出すことです。そこで、「研究対象とする学校経営の中核である教育課程経営の自己更新力とは何か」「教育課程経営の自己更新力が教師の信念(暗黙知)に着目する必要性」「教育課程経営の自己更新力のための実践的指針」「学校の自己更新力と児童生徒との関係性」という4つの研究課題を設定しています。これまでの研究では、①「意図的な曖昧さ」という校長のリーダーシップ、②教師の自己効力感をモラールへ変換する価値マネジメント、③同僚的支援者による学校教育コミュニティの構築の3点が見いだされています。現在の研究は、これらの研究成果を踏まえた学校組織開発とその組織を構成している教師集団の職能発達について、アクションリサーチによる校内研修と授業改善を中心に取り組んでいます。 |
【現在の研究テーマ】 |
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・学校の自己更新力に関する研究 ・教師の暗黙知と職能発達に関する研究 ・学校組織文化の開発に関する研究 |
【学生へのメッセージ】 |
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5月から6月末は、どこの大学でも教育実習の季節である。私が参観した教育実習生の研究授業のありようを述べてみたい。新学期開始2か月でクラスがまとまりに欠けるという先入観をもって授業参観に臨んだが、うれしい誤算であった。その教室には生徒たちの学びを媒介に学校学習に明るく積極的に参加している実習生の姿があった。予期せず指名された時でも、それぞれの実習生に温かいまなざしを向け、未熟な実習生と共に一生懸命に活動している生徒たちの姿があった。そして、目的意識をもって、誠実に生き生きと学び合っている実習生の姿があった。この実習生は紛れもなくクラスの生徒たちから信頼を得ていた。教室空間には緊張の中にも被包感としての安らぎがあり、実習生が学校職員からも生徒たちからも受け入れられている心持ちがあった。どんなに拙い言葉であっても温かく包み込んで、みんなで分かり合おうとする教室には、必ず教育実習に真摯に取り組んでいる学生の姿が看取れた。日々の大学講義を受講する学生のみなさんには、常に来るべき教育実習を目標に、充実した教育環境の下で学習できる「白鴎大学生としての誇り」をもって、良識のある振る舞い、凛とした規律を重んじる学生であって欲しいです。 |
【担当主要科目】 |
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ゼミナール、教育課程論、卒業研究、教育方法・技術論、教育基礎論 |