教員氏名 | 新谷 由里子(シンタニ ユリコ) |
職名 | 教授 |
最終学歴・学位 | 日本女子大学大学院博士課程後期満期退学(文学研究科教育学) 修士 |
専門分野 | 社会学、家族社会学、教育社会学、社会人口学、人口学 |
学協会活動 | 日本社会学会、日本教育社会学会、日本家族社会学会、日本人口学会、人口学研究会 |
【主な著書・論文等】 |
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【書籍】 「女性のライフコース戦略と家族・仕事・社会のゆくえ」永瀬伸子他編『ライフコースと人口学』 人口学ライブラリー原書房(2021/8刊行) 「結婚・出産前後の女性の就業と子育て支援環境」 高橋重郷・大淵寛編著『人口減少と少子化対策』人口学ライブラリー16 pp.73-98 原書房(2015.3) 【論文】 「公務セクターにおける女性の就業状況と子育て支援環境」 特集:第一,第二の人口転換の解明に基づいた人口・ライフコースの動向と将来に関する研究(その2) Employment Status and Environment to Support Childcare for Female in Public Sector国立社会保障・人口問題研究所『人口問題研究』第 71巻第4号 pp.326-350 (2015.12) 「親の教育費負担意識と少子化」 Parents'Education Expense Burden Consciousness and Decrease in the Birthrate 国立社会保障・人口問題研究所『人口問題研究』第61巻第3号 pp.20-38 (2005.9) 子どもへの教育期待と子ども数:教育する家族と少子化現象(1) 高橋重郷編『少子化の新局面と家族・労働政策の対応に関する研究』厚生労働科学研究補助金(政策科学推進事業)平成14年度報告書 pp.155-160 (2003.3) |
【問題関心】 |
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21世紀、現在の日本は世界で最も高齢化が進んだ国となり、かつ人口が減少に転じつつあるという世界にも例をみない社会状況にあります。 このような社会に生きる私たちは、少子化や人口の高齢化の実情を知り、その問題の本質を探求し、今後さらに進展する少子高齢化社会に対応しなくてはなりません。一方で、このような人口の変化は、人類社会の発展の一側面であることも認識しつつ、さらなる文明の発展が人口の変動をどのように導いていくのか、また私たちはどのような社会を迎えうるのか、時間(歴史的)・空間(地理的)の枠を超えて探求したいと考えています。 |
【現在の研究テーマ】 |
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主なる研究分野は、社会学、教育社会学、家族社会学、社会人口学、人口学等であるが、現在は以下のような研究テーマのもと少子化要因の究明に取り組んでいます。 ・家族の再生産機能と子育て支援 ・高等教育の大衆化と少子化 ・ポスト人口転換期における出生率低下の背景 ・子どもへの教育期待と出生意欲 ・女性のライフコース戦略と結婚・出生 ・高等教育の無償化が出生意欲に及ぼす影響 |
【学生へのメッセージ】 |
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・明治期の近代化以降、我が国の人口は右肩上がりに増加してきましたが、2008年をピークに減少に転じました。 日本は、今後50年間の間に約3割の人口を失うといわれており、また、それらの減少は、すべて若い年齢層で起こり、高齢者の人口はむしろ増加していきます。つまり、これから日本に訪れる人口減少社会は、単に人口が減るという現象だけでなく、年齢構造などの大きな変化を伴う歴史的な人口局面を迎えることに注目しなくてはいけません。そのような意味で、社会におけるあらゆる分野が、人口減少とかかわっており、現代社会の問題もその多くが人口問題と関連していることを人口学、社会学を通して学んでほしいと思います。 ・若い世代の皆さんは、これからの時代を担う重要なメンバーです。数年後には就職活動を経て、教員や保育士、地方自治体や国家の公務員、民間企業人、あるいは家庭人など各々のライフコースを歩むわけです。しかし、その道程で遭遇する多くの事象や問題は、個人的な事由や要因にとどまらず、人口減少、少子高齢化、情報化、グローバル化、AI化など社会的な潮流の帰結としておきているのではないかという、相対的、客観的な視点を常に持ち続け欲しいと思います。 ・私の担当する授業の多くは、社会学を通して自らを客観化、相対化できうる視点、知識を得ることを目的としています。 |
【担当主要科目】 |
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社会学A・B、心理学特別研究A・B、社会人口学、家族社会学、社会学概論、卒業研究、心理学研究法 |