教員氏名 | 有馬 知江美(アリマ チエミ) |
職名 | 教授 |
最終学歴・学位 | 日本女子大学大学院文学研究科教育学専攻博士課程後期単位取得満期退学・文学修士 |
専門分野 | 教育哲学 子どもの人間学 |
学協会活動 | 教育哲学会 日本人形玩具学会 関東教育学会 日本教育学会 教育史学会 日本保育学会 |
【主な著書・論文等】 |
---|
(主要論文) 「ニーチェにおける自己教育-学校教育を包括するものとして」(単著)平成3年 『関東教育学会紀要第18号』関東教育学会 「ニーチェにおける言語と自己形成の問題」(単著)平成5年 『教育哲学研究第67号』教育哲学会 「人間形成における子どもが過ごす時間の意義について」(単著)平成15年 『関東教育学会紀要第30号』関東教育学会(平成17年関東教育学会研究奨励賞受賞) 「哲学教育に関する考察(ⅩⅣ)-幼児を対象とした哲学教育-」(単著)平成22年 『作新学院大学女子短期大学部紀要第33号』作新学院大学女子短期大学部 「美術鑑賞を通した人権保育に関する一考察」(単著)平成26年 『白鴎大学教育学部論集』8(1) 白鴎大学 「近代学校教育史の所産としての『子どもの時間』に関する一考察」(単著)平成28年 『白鴎大学教育学部論集』10(2) 白鴎大学 「農民美術『木片人形』製作における精神的価値について」(単著)平成30年 『人形玩具研究』第28号 日本人形玩具学会 「農民美術『ギニョール』に関する史的考察―その製作の経緯と意義について―」(単著)平成31年 『人形玩具研究』第29号 日本人形玩具学会 「農民美術『こっぱ人形』の普及に関する一考察 ―農民美術講習会を介した伝播性を中心に―」(単著)令和2年 『人形玩具研究』第30号 日本人形玩具学会 他 (主要著書) 『教育的価値論の研究』(共著)平成6年 玉川大学出版部 『<問い>としての教育学』(共著)平成9年 福村出版 『人間形成論』(単著)平成9年 産図テクスト 『モラル・エデュケーション』(共著)平成11年 八千代出版 『かえるがいる 大原美術館 教育普及活動 この10年の歩み 1993-2002』(共著)平成15年 大原美術館 『今に生きる保育者論』(共著)平成19年 みらい 『教育学21の問い』(共著)平成21年 福村出版 『哲学する教育原理』(共著)平成29年 教育情報出版 『哲学する保育原理』(共著)平成30年 教育情報出版 『これからの保育内容』(共著)令和3年 一藝社 他 (その他) 平成26年度科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)(基盤研究(B))(研究課題:「いのちの尊厳」教育と人権教育の実践における交差関係に関する国際比較研究 課題番号:24330219) |
【問題関心】 |
---|
・子どもの価値判断力の育成、幼児の哲学教育 ・人間形成における「子どもの時間」の意義 ・農民美術「こっぱ人形」及び「ギニョール」の教育的価値 ・幼児を対象とする美術館における美術作品模写プログラム |
【現在の研究テーマ】 |
---|
幼い子どもは、大人とは異なる独特の「子どもの時間」に生きています。「子どもの時間」をゆっくりと過ごすことで、子どもは世界を豊かに見る力を育んでいます。現在、こうした「子どもの時間」の意義を研究しています。また、子どもたちが「子どもの時間」をより豊かに過ごすために、幼児が美術館で本物の作品と出会い、他者としての作家(作品)と対話する、美術館における美術鑑賞プログラムの実践や考察を行っています。わが国の保育界では、幼児を対象とした美術鑑賞プログラムに対する関心は高いとは言えません。しかしながら、自分を取り巻く世界に向ける子どものまなざしを豊かにすることのできるこのプログラムを今後普及させたいと考えています。 さらに、「子どもの時間」において子どもが出会うべき玩具として、木彫人形に意義を見出しています。農民美術「こっぱ人形」「ギニョール」の児童文化財化に関する研究を行っています。 |
【学生へのメッセージ】 |
---|
学生時代は、一見非効率的だと思えることにもじっくり時間をかけてみて下さい。昨今、インターネットの普及により、関心を抱いたことはすぐにネット上で知ることができます。そうした情報の獲得の仕方も必要ではありますが、時間をかけて図書館の本を一冊一冊紐解いてみる、そして関心が広がっていく、というような知の世界を豊かにする時間を大切にしてください。そのような時間は学生時代にしかありません。また、自分がめざす職業とは異なる領域についても興味を持ってほしいと思います。様々な世界を知っているということが、将来、職業生活において必要となる諸々のカンを養います。なお、こうした時間はひとりで過ごすことで獲得されます。昨今の学生はひとりでいることを怖れる傾向がありますが、「ひとりでいられる力」を学生時代に身につけて下さい。孤独と孤立は異なります。ひとりでいられる孤独力を身につけ、自分の感性を鋭くして下さい。そうすることで、他者を尊重できるまなざしを見つけ、他者との協働性を発揮することができるはずです。 |
【担当主要科目】 |
---|
教育基礎論、卒業研究 |