教員氏名 | 青木 孝暢(アオキ タカノブ) |
職名 | 准教授 |
最終学歴・学位 | 日本大学大学院・経済学修士 |
専門分野 | 財務会計 |
学協会活動 | 日本会計研究学会、日本簿記学会 |
【主な著書・論文等】 |
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〔著書〕
1.「イギリスの有形固定資産会計における再評価―減損会計との関係について―」『財務会計の現状と展望』(共著)白桃書房、2014年7月 2.「簿記能力検定試験3級の分析―帳簿組織と伝票制―」『大学における簿記教育の問題点の整理と対策案の提示』(共著)日本簿記学会、2014年8月 〔論文〕 1.「英国における有形固定資産会計に関する一考察―再評価と減損の関係を中心として―」『明治大学商学研究論集』第20号、2003年11月 2.「イギリス財務報告原則書における「企業にとっての価値」―会計目的および質的特性との関係を中心として―」『明治大学商学研究論集』第24号、2005年11月 3.「減損損失の簿記処理」『日本簿記学会年報』第23号、2008年7月 4.「イギリスにおけるカレント・コスト会計の特質」『白鴎ビジネスレビュー』第21巻第1・2合併号、2012年3月 5.「償却債権取立益勘定における性質の変容―費用の打消しから資産の回復へ―」『白鴎大学論集』第31巻第2号、2017年3月 〔その他〕 1.「減損損失の簿記処理」日本簿記学会第23回全国大会自由論題報告、2007年8月 2.「「企業にとっての価値」概念の検討」日本会計研究学会第67回全国大会自由論題報告、2008年9月 3.「大学における簿記教育の問題点の整理と対策案の提示」(共同)日本簿記学会第30回全国大会研究部会報告、2014年8月 4.「償却債権の取立てに関する取引の本質」日本簿記学会第31回全国大会自由論題報告、2014年8月 5.「前払費用に関する会計的性質の再検討」日本簿記学会第35回全国大会自由論題報告、2018年8月 ◆◆◆◆◆ その他 研究内容・学生へのメッセージ ◆◆◆◆◆ 【問題関心】 近年、証券市場の国際化に伴い、国際会計基準を巡る議論が関心を集めている。証券市場の国際化には、企業が国をまたいだ複数の市場に上場することと、投資家が国をまたいだ複数の市場に投資することの2つの意味が考えられる。いずれの場合も、国ごとに異なる会計基準で作成された財務諸表では、企業間の比較が困難となる。ここに会計基準を調和化する必要性を見い出すことができる。日本基準を国際基準と調和化させる場合には、新たな会計処理が導入されたり、これまで行われてきた会計処理が認められなくなったりする。このような流れの中で、日本基準がどのように変化していくか、またその根底にはどのような考え方が存在するのかに関心がある。 【現在の研究テーマ】 研究テーマ:「償却債権取立益勘定における性質の変容」 現在の研究テーマを明らかにするため、直近の論文における問題提起を明らかにする。 「企業会計基準第24号「会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」(以下「基準」または「過年度遡及会計基準」とする)の公表により、償却債権の取立ては従来の会計処理から変更された。ただし、「基準」では、償却債権を取り立てた際の仕訳が明示されていないなど、その会計処理が必ずしも明確であるとはいえない。「基準」によると、償却債権の取立てには会計上の見積りの変更に該当するケースと過去の誤謬の訂正に該当するケースが存在するが、本論文ではその対象を前者のケースに限定する。具体的には、まず償却債権の取立てのうち会計上の見積りの変更に該当する範囲を「基準」の規定から明らかにする。次に当該ケースにより生じる償却債権取立益の損益計算書における計上区分から、「基準」が償却債権の取立てをどのような取引とみなしているか考察する。最後に当該取引の会計処理を検討し、そこから償却債権取立益勘定の性質が従来から変容していることを指摘する。」 これらの論点を検討することにより、現在の経済社会において、会計の果たすべき役割を究明することが私の研究テーマである。 【学生へのメッセージ】 学生時代だけのことではありませんが、なにか目標を見つけて、それに挑戦することが大切です。特に学生時代は、大きな失敗が許されます。挑戦と失敗を繰り返して、人は成長するのです。まずは自分の将来をしっかり見据え、目標を立ててください。そして、その目標に向けて努力していきましょう。もし、将来について悩みがあれば、他の人に相談するのもいいでしょう。私たち教員は、皆さんからの相談をいつでも待っています。 |