白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

海外留学プログラム

異文化体験報告書

2018経営学部海外留学プログラム 
Tacomacommunitycollege 私の異文化体験

-言葉の壁と日本との違い-

井上 乃理子

私は、三か月間のカナダへの留学経験を経て、三つの異文化体験をしました。まずは、言葉の問題です。私たちは、日本人といるとき当たり前のように日本語を使います。日本語だと、思ったことをすぐ言葉にでき、何不自由なく発言することができます。しかし、私はこの留学期間、出来るだけ、英語で話していこう、言語の壁をなくしたいと考えていました。しかし、いざ英語を話そうとすると、間違いやアクセント、イントネーションを気にして、なかなか日本人の友達と英語で話せない自分がいました。だから、私は、極力海外の友達を遊びに誘いました。そうすることで、話をするときどうしても英語を使わなければならなくなるからです。勿論、初めは口数も少なく、気まずい雰囲気になってしまう時もありました。しかし、仲が深まっていくほど、彼女のいろいろなことが知りたくなり、気が付いたら間違いなど、全然気にしないで聞きたいことを、わかる単語の範囲で何とか言葉にして、話をするようになっていました。食事の時など、それぞれの国の文化の話をしたり、恋愛話をしたり、とても楽しく過ごせました。また、自分が持っているだけの単語でこんなにもいろいろなことが話せるのかということにも気が付き感動しました。

次に、日本との違いについてです。海外の友達と過ごしていく中で様々な、違いを体験し、何度も驚かされました。特にチップの支払い時と公共機関の利用時に何度も困惑しました。日本では、外食の支払い時、サービス料込みの値段が示されていて、その値段を払えばいいというスタイルですが、カナダでは、スタッフのサービスの良し悪しで、客がチップを決めることができます。その為、現金で支払う時、いくらぐらいチップを払えばいいのか、といつも考えていました。一般的には、15%~20%のようですが、このチップの計算にも毎回てこずりました。しかし、カードでの支払いは、パーセンテージでチップを決めることができ、現金の支払いよりスムーズに行えます。だから、このことを知ってからはできるだけ、カードでの支払いをするようにしました。留学中、大学には、毎日バスで通っていました。日本では、当たり前のように、毎日時刻表通りにバス停にバスが来ます。カナダも同じであろうと思っていた私は朝、バスの時刻ギリギリにバス停に着くことが多々ありました。しかし、カナダのバスは、時間通りに来ることは少なく、だいたいその時間の十分前後でバスが来ます。そのため、初めの頃は、運よくバスが来たり、先にバスが出発してしまい、授業に遅れそうになったりしました。このことを踏まえて、いつも十分弱早く、バス停につくよう心掛けました。

ここで取り上げたものは、ほんの一部に過ぎませんが、一つ一つの問題を自分なりに対策を練って対応していけました。日本にいた時の私より、これらの体験から、問題解決能力が身に着いたと思います。楽しいことだけでなく、学びの体験もできとても有意義な三か月でした。これらの経験を次に生かしていけるようにしたいです。