白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

海外留学プログラム

異文化体験報告書

2018経営学部海外留学プログラム 
Tacomacommunitycollege 私の異文化体験

-三ヵ月の留学期間を経て得たもの-

横田 美南

私はアメリカのワシントン州にあるタコマという場所で三ヵ月間タコマコミュニティーカレッジという学校に通い、そしてホストファミリーたちと生活をし過ごしてきました。

学校に通い始めた頃の初めの印象はコミュニティーカレッジというだけあって、本当にいろんな国からの生徒がいることに改めて驚きを感じたのを覚えています。私のレベル1のクラスもまた、スペインや韓国、イエメンやカンボジアなど様々な国からのクラスメイトが多く、授業でグループ活動を行った際にはやはりお互い英語の発音に違いがあることから、コミュニケーションの取り方に非常に苦戦しました。自分の思っていることを伝えたいのに伝わらない、伝えられないということにとても悔しい思いをしたことも今でも覚えています。そんな中、私のクラス先生が「国も、言語もお互い英語の発音の違いもあるからコミュニケーションの壁にぶつかるのは仕方がないことだよ。」という様な内容のことを私たち生徒に言ってくれたことから私はクラスメイトと会話ができる、親密になれそうな機会があった時には積極的に話かけに行ったりしてお互い言語は違えど同じ英語を学んでいる身としてより一層仲を深め合い、お互い少しずつ理解を深めていきました。

授業では英語の文法や発音だけでなく、お互いが持っている様々な違いを理解し合うことの大切さと改めてコミュニケーションの重要さを学ぶことができました。

タコマに来たばかりの頃はホストファミリーの言っていることがあまり上手く聞き取ることができず、学校から帰ってきてもすぐに自分の部屋に戻ってしまうことが多く、会話をしていても全部受け身になってしまうことが多かったのですが、自分なりに頑張って努力してみようと思い“明日は何か自分からも質問をし返してみよう” “家に帰ってきたらもっと学校であったこと、学んだことを話してみよう”と少しずつホストファミリーとの会話の回数を増やしていきました。その結果、来た時よりも遥かに英語も聞き取りやすくなり、ホストファミリーとの会話も楽しくなりました。また十一月にあったアメリカとカナダの祝祭日であるThanksgiving Dayのためにホストファミリー宅に集まったホストファミリーの友人たちと英語でコミュニケーションをとることができた時にはとても嬉しかったです。まだまだ会話の中で受け身になってしまう場面もあり、自分の発音やイントネーションの違いから英語が伝わらないこともありますが、小さなことでも目標を立ててそれについて何度も挑戦し続けることが大切なんだなと実際にホームステイを通じて学ぶことができました。

アメリカのタコマという町に来て通学用のバスの入り口に車いすの人々専用のスローブがついていたり、学校はもちろん手動ドアのお店にも体の不自由な人々のために自動でドアが開くボタンがついていたりと非常にバリアフリーの設備が充実しているなと感心しました。他にはホームレスの人々が休息のみの目的で飲食店などに居座ってしまった時に何時間か経ったらお店の従業員さんがお水と一緒にホームレスの方々にお店から撤退することをお願いしているのを見てとても驚きと感心を受けました。日本では見たことのない光景だったのでなおさら驚きなどの感じるものが大きかったです。買い物に出かけ、お店に入ると必ず店員さんが「How are you?」、「Is everything ok?」と聞いてきてくれたり、またそこから会話が生まれたりと日本の人々と比べてアメリカの人々は人との距離を縮めるのがとても上手だなと感じました。

終わりにはなりますが九月から十二月までの三ヵ月間、本当に本当に数えきれないほどの大切で貴重な体験をすることができました。そしてまた、自分自身一歩成長することが出来ました。この留学プログラムに応募をして本当に良かったと思っています。留学中大変だったこと、嬉しかったこと、楽しかったこと、この場所で経験できたこと全てが自分にとって大切な思い出であり糧になったと思います。この留学経験で学んだこと、身に付いたことをしっかりと忘れず今後の自分のために、将来のために活かしていきたいです。