2018経営学部海外留学プログラム
Tacomacommunitycollege 私の異文化体験
長岡 愛
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2018経営学部海外留学プログラム
Tacomacommunitycollege 私の異文化体験
長岡 愛
私が今回留学プログラムに参加した理由は主に3点です。英語の語学力向上、外国にて生活をする事によって旅行では得られない異文化について学習をする事、そしてそれを通して視野を広げる事でした。
まず1点目の語学力向上について、リスニングとスピーキングの力を大きく付けることが出来ました。留学当初、ホストファミリーや学校の先生と会話をする際は自分の話す英語の文法は合っているか、単語は合っているかと不安になり上手く言葉に出来ずしどろもどろになっていました。しかし周囲の会話を聞いていると、現地の方や上手く会話をしている留学生の方々は文法をあまり重要視せずに話していました。そこで私はまず自分の伝えたい単語を並べる様に話し始め、慣れてから徐々に頭の中で文章を作りつつ話すようにしました。すると相手も理解を示してくれるようになり、更にわからない単語についてはジェスチャーや関連する単語を用いることで伝える事が出来ました。この経験を通して今私は綺麗で正しい英文を並べるより、伝えようと努力する事が会話の上で重要だと学ぶことが出来ました。言葉にすると当たり前で簡単なことに感じますが、最初はとても難しく時間を掛けなければ出来ないことでした。留学の機会があったからこその経験です。
次に2点目の異文化に関する学習について、特にアメリカの建物について日本との違いを感じることが出来ました。留学直前、私は機会があり谷崎潤一郎作の「陰翳礼讃」を読んでいました。内容は主に日本文化と西洋文化を比較する事でそれぞれの特徴や、また日本の芸術を改めて考えさせられる物です。その本に記述されていた通り、アメリカの建物は窓が大きく多く、建物内も白を使う事で明るさを取り入れる造りになっていました。この作品を事前に読んだことで普段は目の届かない箇所に着目し、より日本家屋の趣を感じ取ることが出来ました。また私はこの留学期間中に茶碗蒸しを作りホストファミリーに振る舞う機会がありました。結論としてはホストブラザーの男の子に「味が無い」と言われ、あまり好評ではなかったです。しかし、出汁だけの味付けに美味しいと感じる日本人との味覚の違いを学ぶ良い機会でした。外国にて自分が食べるだけでなく、相手に振る舞う事で食文化について学べた良い機会となりました。
そして3点目の視野を広げることについて、アメリカ以外にもいくつかの国の文化を知ることが出来ました。通っていた学校には様々な国からの留学生が来ており、クラスメイトの中国人やベトナム人の方にそれぞれの国の言葉、文化を教えて貰えた事は非常に印象深いです。
また留学中、思っていたより日本文化は他の国にもよく知られている事を学びました。東京、アニメ、日本食等よくある日本のイメージが浸透していることの他に、お箸が使える方がとても多かった事は予想外でした。私は留学以前、日本文化を海外に発信し日本についてもっと知ってもらいたいと考えていましたが、既に私が思っている以上に浸透していました。その為、留学期間中はどうしたら海外の方に更に新しさや面白さを感じてもらえる日本になるか考えるようになりました。気付いた事は日本は日常生活において、アメリカと比較した際明らかに楽しみが少ないという事です。アメリカではハロウィーン、感謝祭、ダンスパーティー等頻繁に催し事がありました。そこで人々が交流しつつ、とても楽しんでいた様子はとても印象深いです。対して日本はとても落ち着きのある住みやすい国ではありますが、東京を離れるとイベント事が極端に少ないと感じます。日本、引いては栃木に来て下さる外国人旅行者の方に更に楽しんでもらう為に、その地域だからこそ出来る催しをもっと推していきたいと考えました。留学中自国の文化を伝えた経験を元に、今後は広報活動についても学びたいです。
今回の留学では学ぶ他にも自分の将来について考える等、自分の為に使える時間が多くありました。帰国後はこの時間を留学の機会をくれた両親や先生方、地元に貢献するために役立てたいです。