白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

海外留学プログラム

異文化体験報告書

2018経営学部海外留学プログラム 
Tacomacommunitycollege 私の異文化体験

-カナダで出会った人々-

峯崎 和佳奈

私たちはカナダで、本当にたくさんの大切な人々に出会い、知り合うことができました。生活を共に過ごし支えてくれたホストファミリーを初め、苦楽を分け合ったクラスメイトや友達、英語やそれ以外の全てのことを教えてくれた先生など、知り合った全ての人に感謝の気持ちでいっぱいです。三ヶ月間で出会った人々について振り返りたいと思います。

ELCには様々な国からの留学生がいました。一番日本人が多かったですが、次に韓国人、その他アジア系で、南米やアラブ系からの留学生も多かったです。その中でも一番仲良くなったのはエクアドルからの留学生です。彼は今後英語で専門を学ぶために、アカデミックというコースでELCに通っていました。偶然家が近く、初日の説明会とテストの日に同じバスに乗っていたことがきっかけで知り合うことが出来ました。彼が聞き取りやすい英語を話していたこともあって、お互いの国の文化や家族のことなどを話し会話が止まりませんでした。名前しか知らなかった遠いエクアドルの人とも、英語を通して交流できることが不思議な感覚でした。

クラスメイトは五カ国(日本、韓国、メキシコ、ブラジル、中国)出身の生徒で、それぞれの話や得意分野から、その国特有の性格や英語教育の特徴が推察でき興味深かったです。授業中に文化交流や様々なアクティビティがあり、毎週どの授業も生徒や先生と会うことを楽しみに通っていました。

大学のアクティビティで最も記憶に残り気に入っているのは、毎週金曜日のスポーツの時間です。大学の語学学校(ELC)の学生向けに毎週サッカーやバスケ、バレーなどが行われ、特にサッカーには南米系の学生が多く参加していました。私はサッカーを日本人としかプレイしたことがなかったので、この時初めてサッカーが世界共通語だと感じました。英語のレベルとは関係なく、メキシコやペルー、ブラジル、エクアドル、韓国や日本からの留学生が楽しく交流出来るイベントは他に無いと思います。また、南米ではサッカーは女性にも人気のあるスポーツだと教わりました。

ホストファミリーとハウスメイトはカナダ人でした。カナダ人の性格からか、本当の日本の家族と生活しているように感じました。ホストマザーとホストファザーは日曜日の午前に教会へお祈りに行きますが、私が朝食と昼食をきちんと食べているか毎週心配して聞いてくれます。心配だった英語でのコミュニケーションも、ファミリーみんなが優しく粘り強く理解しようとしてくれたため、想像していたほど苦しく感じませんでした。

町中でもカナダ人の優しさに触れることが多く感動しました。他人に関わろうとしない日本人に対して、ほとんどのカナダ人はフレンドリーで優しいです。例えば初対面でも、バスの待ち時間に天気や生活について話したり、ショッピングセンターで商品について話したりします。また観光地にいると、頼む前に写真を撮ろうと声をかけてくれます。加えて、ほとんどのバスの運転手が寛容で、一ヶ月有効のバスパスを月初めに買い忘れた時は察して無料で乗せてくれました。メキシコやエクアドルからの留学生も同じ体験をし、自分の国と比較して感動していました。混み合ったバスの中で運転手が「笑顔になりましょう」とアナウンスをした時は、日本にはない素晴らしい生き方の一つだと感じました。

このように、他の国にはない人という強みを持つカナダに留学したことは、何にも代えることの出来ない貴重な体験です。三ヶ月で得た人とのつながりや考え方をこれから更に広げ、豊かにしていきたいと考えています。