白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

海外留学プログラム

異文化体験報告書

2018経営学部海外留学プログラム 
Tacomacommunitycollege 私の異文化体験

-三ヶ月間で体験したこと-

綱川 未悠

私は三ヶ月間の留学を通して異文化を多く体験することができました。その中でも三つをあげたいと思います。

一つ目は店員の接客や働く姿です。スーパーに行った際、仕事中にも関わらず飲み物を飲みながら談笑や床に座って棚の陳列作業をする姿が見られました。日本でこれらをやっていたらお客からクレームがくるであろうし、上司にも怒られることが容易に想像でき、日本では決して見られない光景だなと感じました。また、ファストフード店に行った際、店員が急に歌いだしたり大声で笑っていたり、また、日本のような接客に愛想もなく、日本との大きな違いに驚きました。しかし、全てがそのような店なのではなく、親切に接客してくれる店員が多く、拙い英語しか話せなかった私にとって何度も助けられる場面もありました。また、飲食店では日本のように“いらっしゃいませ”や“かしこまりました”に代わる言葉が、“Hello “や“Sounds good”、“Nice choice”になり、堅苦しさがなく接客をされる側も気楽になれる為、このような面は良い文化だと感じました。

二つ目は学校の授業です。ビクトリアでの授業は1クラス15人程度で4~5人が1つのテーブルで一緒になり考えたり話し合ったりするスタイルでした。日本だと黒板に向かって先生対生徒が主ですが、グループでのディスカッションやカンバセーションなど、アクティブな授業が中心となり、日本では体験できないと思いました。また、私のクラスでは日本人より他国のクラスメイトの人が積極的に発言しており、日本人には見ない積極性があると感じました。私もその積極性を見習って発言したり自らグループの会話を回したりして、自分から物事を進める努力をするきっかけになりました。また、グループで受ける授業は意見交換を容易にすることができたり、わからないところをグループで補いながら進めて行く事ができたり、さらに日本の授業スタイルより集中して受ける事ができたりと、多くの利点があり、日本の授業もこのようなスタイルであったら良いと感じました。

三つ目は国民性についてです。バスに乗った際に、車椅子の人が乗り込んでくるところを助けていたり、乗車客が椅子を畳んで車椅子のスペースを作っていたりするところを見かけました。日本のバスもバリアフリーは整っていても乗車客が声を掛け合って何かするということはあまり見たことがなく、それらに温かさを感じました。また、様々なイベントごとにどの世代も楽しんでいると感じました。留学中に体験したThanks giving dayでは特別な食事を食べた後、家族全員でゲームをしたり家族への感謝の言葉を述べる時間があったり、ハロウィーンではカボチャのランタンを家族全員で制作して飾りお菓子をもらいにくる子供達を迎えたり、クリスマスでは本物のモミの木にデコレーションを飾ったりと、それらをする事が日本と違って当たり前のことであることに素敵な文化だと感じました。

三ヶ月の留学を通して異文化を体験することで海外に目をつけるという能力や物事を自ら進んで取り組む力を培うことができ、また、日本での固定観念に捉われず物事を受け入れたり考えたりする事ができました。今回、留学という貴重な体験をする事ができてよかったと思っています。これらの体験が無駄にならないように残りの大学生活や将来に活かし、これからも努力していきたいと思います。