白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

海外留学プログラム

異文化体験報告書

2017経営学部海外留学プログラム 
Tacomacommunitycollege 私の異文化体験

~カナダと日本の文化を比較して~

小林 穂乃香

私は、三カ月のカナダ留学を通して、多くの異文化体験をしました。カナダに留学するまでは、自国が一番という思いがありました。しかし、日本とカナダを比較して思ったことは、互いに良い文化もあれば、見習うべき文化もあるということです。

カナダで良い文化だなと思ったことは、挨拶としてのハグやしっかり目を見るということです。

最初私は、ハグやしっかり目を見ることに抵抗がありました。なぜなら日本にはない文化だからです。日本の場合、挨拶をするときはお辞儀のみで、体を接触させるということはありません。もし、日本でハグをするとなった場合、相手に不愉快な思いをさせてしまうのではないかと考えてしまいます。

しかし、カナダ人やハグ文化のある他国の友人ができ、手紙やプレゼントをもらった時や、道端や学校で偶然会った友人へ、ハグをしたいと思うことが度々ありました。そのことから、ハグをするということは、相手に会えたことや贈り物をもらったときの喜びを表現する手段だということに気づきました。また、日本の場合、しっかり目を見ることは、ハグ同様、相手への不快感を与えてしまうと思い、時折目をそらすということをします。しかし、カナダにとって相手の目をしっかり見るということは、欧米の文化では大切なことであり、相手の話を聞いているという合図ということに気づきました。

反対に目をそらしていると、相手からすると自分のことが気に入らない、あるいは隠しごとをしているととらえられてしまいます。また、真面目に話を聞こうとしないという態度と誤解の原因となります。このハグ文化としっかりと相手の目を見るという文化は見習うべきことだと感じました。

反対に日本の良い文化だなと思ったこともあります。それは、時間を守ることと、おもてなしの文化です。カナダのホームステイ先でホームステイファミリーに「15分後に一緒に出掛けるから準備し終わったら車の前で待っていて欲しい」と言われ、急いで準備をし、車の前で10分20分と待っていても一向に来ないということがありました。電車やバスでは、日本の場合、時間ちょうどにくることが多いのですが、カナダのバスは、5分遅れは当たり前で、時々バスが来ないということもありました。また、クラスの友人とご飯を食べに行ったとき、日本人は時間通りに来ましたが、他国の人が来て全員が揃ったのは集合時間から30分経ってからという経験もありました。

また、おもてなしの文化では、カナダの場合、同僚と話しながらレジを担当されたり、冷たい対応されたりするのが普通でした。しかし日本の場合は、常に笑顔で物腰柔らかに接し、顧客に楽しんでもらうことを一番に考えてくれているという姿勢があります。

これらのことから時間を守る文化やおもてなし文化は日本の良い文化だと思いました。

三カ月間、様々な異文化体験を通して、異文化理解を深めることができ、さらに自国文化の良さも再認識できたと感じます。また、これからも他国へ訪れ、さらに異文化理解に努めていきたいと思います。