白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

海外留学プログラム

異文化体験報告書

2017経営学部海外留学プログラム 
Tacomacommunitycollege 私の異文化体験

―苦労したことから学んだこと―

城間 宥哉

私はアメリカのタコマコミュニティカレッジに約3ヶ月間留学しました。それは私にとっては初めてのアメリカであると共に、初めての海外での生活だったのでとても刺激的な3ヶ月でした。3ヶ月という短い期間でしたがとても多くのことを経験できました。楽しかったことがほとんどなのでここでは、三つのジャンルに分けて苦労したことを主に書き、それをどのように自分で解決したかを書きたいと思います。まず一つ目にホームステイについてです。私はホームステイを利用し、アメリカの生活を現地の家族と体験しました。ステイ先ではホストファザー、マザー、二歳の息子の三人が温かく迎えてくれました。ホストは特に私に厳しいルールを与えることもなく、私がアメリカで体験できることを一番に優先してくれました。 生活で苦労したことは、ファザーが学生なので家にいることが少なく、マザーも仕事と二歳の息子の対応に追われ、夜は子供を寝かせるため部屋にこもり、朝は仕事で早朝に出勤する為一週間に数回程度しか顔を合わせない生活がほとんどでした。なので、ホストと会話する機会が少なかったことは私にとっての一つのデメリットであり、現地の生活を経験するのに苦労しました。そして自由にさせてもらっていたこともあり、友達と遠くへ出かけたり、頻繁に食事をしたりなど結構な額のお金を使いました。次に学校についてです、初めのオリエンテーションでクラス分けをし、決められたクラスでの授業になりました。私のクラスはレベル3で基本的に一日に2コマの授業しかなく13:20以降は自由に過ごすことができました。先生は基本的に細かいことは言わず、遅刻、飲食、おしゃべりなど注意することが少なかった為、集中したい私としては少し不満でした。そして、クラスの半分が中国人、4分の1がベトナム人など同じ言語の人同士が集まると、英語以外の言葉で会話をし、おしゃべりが多くなることは一つのマイナス面でした。また私はレベルの高いクラスではない為、現地のアメリカ人つまりネイティブの方とクラス内で話す機会が少なく、同じ留学生のアクセントや発音といった間違いを自然に吸収してしまうことがありました。三つ目にアメリカでの生活についてです。3ヶ月間生活して特に気になったことは、アメリカのお店ではお客さんに対するアプローチが日本とは確実に異なっていることです。アメリカの店員は比較的カジュアルにお客さんと接することで、同じ目線に立っていることを表し、親近感を出すことで販売につなげていると感じます。例えば会計時に軽い会話を、商品を選んでいる最中に特に関係のない会話を振られることがありました。また、日本と違いお客さんは神様という感覚がない為、バスの運転手は出発時間がくるまでバスのドアを開けてくれないことや、商品の対応についての細かい対応をしてくれることがないことなど、最悪な場合日本では明らかにクレームに繋がる可能性のある接客態度の店員を多々見かけました。お店以外に目を向けると、アメリカではよく自分の意見をはっきりと表現したり、yesかnoかを強く求められたりなどが述べられるが、アメリカ人も日本人と同じように社交辞令のような、一緒に遊びに行く予定は立てないが、遊びに行こうと話したり、よく思ってなくてもnot badやsounds goodなど本当のことを偽るような言い回しを耳にしたことです。そのようなギャップに違和感や不満を抱えることがありました。そして、私はこれら三つの苦労した点を、このように解決しました。一つ目は、他の友達のホストと仲良くなり会話をすることで、現地での生活や彼らの経験を学ぶことができました。またカードでの支払いが多いため、カードの明細を確認し、お金の管理に気を配ることで乗り越えました。二つ目はクラスでは周りが遅刻することはあっても自分の集中力を高め、またカフェテリアなどを利用して、現地の人やレベルの高いクラスをとっている留学生と会話をすることで、自分の間違いを見直し、英語力の向上に励みました。そしてクラスでは英語だけでなく他の国の文化や言語を学べるいい機会でもあると考え、クラスメイトとも積極的に会話することを心がけました。三つ目はアメリカと日本の違ったまたは同じ一面があることを理解し、観察することで自分の中に良い面を取り入れ、寛容さを身に付けようと努力しました。

最後に、ここに書いたことは私の中で強く絞り出して書いた苦労したことや、ネガティブな一面です。しかし今回の留学ではこれ以上の楽しかったことや、素晴らしい出会いが数多くありました。留学前に私の中で第一の目標に掲げていた、私の夢でもあったNBA観戦をしたことは、自分がしたいと思うことは成し遂げられるという自信にもなり、家族や友人、サポートしてくれた人たちへの感謝の気持ちをより強く感じることができました。そして上記のことから学び、対応していくことはこれからの大学生活や就職した際にも生かされ、自分の成長に繋がると感じています。3ヶ月という短い期間でしたが、だからこそ大胆に思い切った生活を送れたことにとても満足しています。この気持ちと学んだことを忘れずにこれからも積極性と理解力を高めながら大学生活を充実させたいです。