白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

海外留学プログラム

異文化体験報告書

2017経営学部海外留学プログラム 
Tacomacommunitycollege 私の異文化体験

―国民性―

山野辺 勇貴

私はこの3か月間のカナダ留学を通して多くの異文化を体験することができたと実感しています。中でも、国民性について多くのことを学ぶことができたと思います。私がホームステイしていたVictoriaは島なので日本の田舎のような穏やかな場所でした。そのためそこに住む人たちもみな穏やかで優しい人たちばかりでした。例えば、お店に入るときのドアを次の人のために抑えるのは当たり前のように行っていたり、横断歩道で人が待っているときには車は必ず止まって歩行者を待ってくれます。日本ではドアを抑えることはあっても、横断歩道を待つ車は非常に少ないです。カナダ出身の友人は英語についてわからないことがあったときには何でも聞いてと言ってくれたり、stormが来た時にはわざわざLINEでstormに気を付けてというメッセージを送ってくれたりしました。加えて、驚いたことが一つあります。それはバスを降りるときには必ずThank youとお礼を言ってから降りるということです。カナダのほとんどのバスは乗降口が2つあり、多くの人が後ろから降りるのにもかかわらず、運転手に聞こえる声でお礼を言います。日本でもお礼を言うことは少なくはないですが、運転手近くの乗降口から降りるときだけが多いです。こういった相手を思いやる気持ちは見習っていくべきだなと思いました。

しかし、優しい人が多い反面驚くようなこともありました。それはダウンタウンで通行人に煙草をねだられるということです。日本では通行人に煙草をねだられるということはないので驚きました。私の友人は煙草をねだられても絶対に渡してはいけないと言っていました。彼らはこちらに煙草をくれるということはないからです。

また、他国からの留学生が多くいるため、日本以外の国の人たちと接することがあり、カナダだけでなく多くの国の国民性を知りました。私のクラスには日本、韓国、台湾、メキシコ、ベネズエラからの留学生がいました。まず性格的な面についてですが、韓国人や台湾人は近隣諸国なので日本人との大きな差はありませんでした。メキシコ人やベネズエラ人などの南米系は陽気でおしゃべりな人が多いと感じました。しかし、陽気な反面怒りっぽい性格でもありました。一度クラスメイトが冗談を言った時、それを本気でとらえ喧嘩に発展するということがありました。私も言った本人も怒ると思っていなかったため驚きました。次に文化的な面です。まず驚いたのが韓国では年齢の数え方が違うということです。韓国では生まれた時を1歳と数えるので、そのことを知る前に年齢を聞いた時に普通の年齢と韓国での年齢を言われて非常に困惑しました。また、南米系の人たちは非常にスキンシップが多く、女性は友人と会ったときには頬同士をつけて挨拶をするという光景を多く目にしました。男性は日本人の女性にも頬をつける挨拶をしていたのでプレイボーイのように見えました。日本では全く見ない光景だったので、初めて目にしたときは見ているこっちが恥ずかしくなるような感じがしました。

今回の留学では様々なことを学べましたが、たった三か月という短い期間だったのでもう一度留学をしたいと思いました。そして今度は今より話せる状態で違う場所に行き、他の異文化を学びたいと思います。