白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

海外留学プログラム

異文化体験報告書

2016経営学部海外留学プログラム 
University of Victoria 私の異文化体験

ー人と繋がることの大切さー

和田 真子

私はこの3か月で人との出会いの大切さを学びました。どこで何をするかよりも、どこで誰と出会うかの方が自分にとっては重要であると感じました。どんな人と繋がっていくかで良い方にも悪い方にも全く異なった景色が見えてくるのだとこの3か月を通して身にしみて感じました。

たった3か月ということもあり、最初のころはそこまで深い関係の友達はできるとは思っておらず、白鷗生以外の人と話したとしても私の中では業務連絡として、または英語の勉強として喋るという感覚でした。そのせいもあり最初の1か月は授業が終わってからのショッピングや、週末の外 出は白鷗生としか行動していなかったような気がします。しかし、だんだんとクラスにもなじみ、カナダの生活にも慣れてくると人脈も少しずつ広がっていくのが分かりました。自分の中でも、このままではいけないと感じるようになり、積極的に行動していくよう心掛けるようになりました。今まで接してこなかったような人たちと新たに出会い、意見や情報交換をすることで私の日常生活は非常に刺激的なものになっていきました。自分の中の価値観や考え方を見直す良いきっかけにも なりました。

人脈を広げるために学校のアクティビティには積極的に参加しました。その中でも特に印象的だったのは毎週金曜日に行われるサッカーです。私はモーニングクラスなので、アフタヌーンクラスの人たちと関わることは全くと言っていいほどなかったのですが、金曜日のサッカーではクラスは 関係なく一緒にプレーをしたので、アフタヌーンクラスの人はもちろん、普段は話す機会がないようなハイレベルのクラスの人とも自然と仲良くなることができ、人脈を広げていくうえでとても大 きなきっかけとなりました。私はサッカーをしたことがなく、思いっきり初心者だったのであまり 貢献はできなかったのですが、プレー中はパスを回してくれたり、ボールを持つと名前を呼んでく れたりして、初心者の私でもとても楽しくプレーをすることができました。サッカーが終わると“Good job!” と声をかけてくれ、学校で会うと今週はサッカー行く?と話しかけに来てくれたり しました。サッカーの時だけの関係でなく、プライベートでも関わるような友達が多くできてとて も嬉しく感じました。

友達が増えてきてからは、行動範囲も徐々に広がって行きました。私は高校までバスケをしていたのですが、そのことを韓国人の友達に伝えると、毎週日曜日にダウンタウンの近くの公園でバスケをしているから来ないかと誘ってもらい、暇なときは行くようになりました。そこには UVicの生徒は私と友達の韓国人だけで、ほかのメンバーは中国人であったり、現地の高校に通う日本人の子であったりとばらばらでしたが、普段は接する機会が無いような人達と共に、楽しくプレーする ことができました。みんなが初めて会う私を快く歓迎してくれたことがとても嬉しかったですし、 誘ってくれた韓国人の友達にはとても感謝しています。

他にも、隣の大学で毎週行われている Japanese conversation club というのに参加して、そこの大学生の人たちと一緒に手巻き寿司を作ったり、サンタパレードという行事に参加したりと、貴重な体験を多くすることができました。 最初の1か月は、授業終わりや週末に一緒に行動する人は限られた人しかいなかったのですが、いろいろな人と関わるようになってからは、価値観や考え方だけでなく、自分の感情の見地も広がった気がします。たくさんの刺激を受け、たくさん悩んだり考えたりする機会が増えたことで、留学前よりも物事を多角度から見つめ、考えることができるようになった気がします。

最終日には、朝から空港にたくさんの友達が見送りに来てくれました。心の底からこの人たちに出会えてよかったなと思える人たちに囲まれて 3 か月を過ごすことができたことは、私の中で大きな財産になりましたし、そんな貴重な体験をできた自分は本当に幸せ者だなと感じます。カナダでのこの3か月は想像以上に充実したものになり、自分の為になった期間でした。このことは、カナダに行ったからという理由だけでなく、カナダで沢山の貴重な出会いを経験したからこそ感じることができるのだと思います。思い返せばいろんなことがありましたが、この3か月で得たもの感じたことを大事にしていきたいと思いました。