白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

海外留学プログラム

異文化体験報告書

2016経営学部海外留学プログラム 
University of Victoria 私の異文化体験

ー見て感じる歴史ー

皆川 智晶

私がカナダに来たのは英語を学ぶという理由以外に、外国のセンスや歴史を自分の肌で感じ、将来に生かしてみたいと思ったからです。日本とは違う美や考え方といった点から、カナダで感じた異文化をまとめて行きたいと思います。

まず、建物についてです。建物は日本と同じくコンクリートのものや、レンガを積んで作られているものが多く見られました。私は大学のあったビクトリアのほかにバンクーバーにも遊びに行ったのですが、建物の高さや大きさはバンクーバーのほうが大きかったです。バンクーバーはまさしく都会で、人通りも車も多く日本でいう東京のような場所でした。クリスマスが近かったせいか、イルミネーションもとても豪華できれいでした。日本のおしとやかな美とは違い、やはりカナダのイルミネーションは大きく目立つという印象でした。ハロウィンのときは、なんといっても仮装や驚かせる飾りつけが醍醐味だと思うのですが、本場はすごかったです。日本はあまりグロテスクなものは表には出しませんが、こちらでは普通に腕や足などのグロテスクな模型や骸骨や虫やネズミの死骸の模型などが売られていて、昔からの行事だからみんな慣れているのかなと思いました。日本で同じものを売ったら耐性のない人が悲鳴を上げていろいろと事件になりそうだなと思いました。お墓などの飾りもあったのですが、これも日本でやったら不謹慎だ、といわれそうな雰囲気でした。ビクトリアのダウンタウンにあるベイセンターでは、店ごとに飾り付けられたクリスマスツリーがたくさんありました。雑貨店や服屋など、店ごとに細かくツリーの飾りや小道具が違って、宣伝効果にもつながってとてもいい考えだなと感心しました。日本でも取り入れたら話題になっていいと 思います。

次に、カナダの画材や絵などについてです。私は月曜日のエレクティブクラスでアートデザインクラスを取ったのですが、カナダでも絵を描いたりできると思ってなかったのでとても嬉しかったです。授業内容は日ごとに違い、クラスの人の似顔絵を描いたり、粘土や針金で好きなものを作ったり、自分の好きなアーティストについてプレゼンテーションしたり、有名な絵の模写をしたりしました。ほぼ毎回出される課題は大変でしたが、やりがいがあってとても勉強になりました。この 授業を取ってよかったと思ったことは、当たり前のことですが、みんな一人ひとり絵の描き方や作り方、そして感じ方が違っていて面白かったことです。自分の感じたことを英語で伝えるのは難しいことでしたが、伝わってまたそこでみんなと違う考えを共有できたことが嬉しかったです。授業の中で、カナダの昔から有名な先住民のインディアンアートをトレースして描く授業があったのですが、とても個性的な絵で古くから伝わってきた歴史を感じることができて貴重な体験をしたなと感動しました。画材は日本と同じく筆や鉛筆、絵具が数多くありました。絵具が日本よりとても大きくて、瓶で渡されたときは驚きました。日本ではチューブ絵具が一般的なので、瓶から好きな色を少しずつパレットに移しながら色を置いていく作業は大変でした。

最後に、カナダでこうした異文化を体験しつつ、日本と同じところも再認識させられ、本当に人生に残る貴重な体験をさせてもらいました。英語だけでなく、多くのことを学んで帰ってこられてよかったです。多くの支えてくれた人たちに感謝を忘れずに、自分のいい方向にこの経験を生かしていきたいです。