2016経営学部海外留学プログラム
University of Victoria 私の異文化体験
高沼 美里
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2016経営学部海外留学プログラム
University of Victoria 私の異文化体験
高沼 美里
この三か月の留学生活は私にとって新しい体験の連続であった。日本の外に出なければ感じることのなかったものを得る大きな機会となった。留学生活の中でも、特に大きな機会となったクラス、アクティビティに関して述べたいと思う。
まず、私の所属していたクラスは日本人の割合が多かったが、多くのクラスメイトが恥ずかしがることなく発言をし、はっきりと自分の意見を発信していた。私は今までそのような環境に置かれたことがなかったため、その積極性とスピーキング力に圧倒され、このクラスでうまくやっていけるか不安な気持ちが大きかった。しかし、そのようなクラスメイトたちに囲まれて授業を受けてい くうちに、自然と私も発言をすることが増えた。クラスにも慣れ、今までの静かな授業よりもはるかに有意義なものであった。ディスカッションや自由に会話をする時間では、クラスメイトたちが真剣に私の意見を聞いてくれ、自分の考えを発信したり、相手の意見を聞いたりすることの楽しさを知った。また、間違えることを恐れたり、周りの意見に流されたりすることのないクラスメイトたちの刺激を受け、自分の意見を主張することの大切さを身に染みて感じた。また、台湾人のクラスメイトと話す機会が多くあった。彼女は日本に興味を持っており、日本の食べ物や地名などに詳しかった。日本に興味を持ってくれていることをうれしく思う一方で、私の他国に対する知識のなさも思い知った。もっと他国についての知識を持っていれば、さらに色々な国の留学生と交流できたかもしれないという反省も残った。
二点目に、私はビクトリアマラソン大会のボランティア、バスケットボール、アイスホッケーの試合観戦、アイススケートといったアクティビティに参加した。カナダでしか体験できないようなアクティビティでは、カナダと日本の違いがよく感じられた。マラソン大会では、観客がマラソン参加者に声援を送ると多くの人が「Thank you!」と答えたり、笑顔を見せていたりした。知らない人同士でも、友達かのように接しており、カナダ人の社交性はとても良い文化だと思った。また、試合観戦では、会場のスクリーンに観客が映ると本人は踊る素振りや大変楽しそうな素振りをみせ、試合を見る楽しさだけではなかった。カナダ人は年齢や性別、人種など関係なく、多くの人が明るい国だと強く感じた。様々なアクティビティは、カナダの文化はもちろんのこと、色々な国の人たちと関わることのできる大変貴重な機会だった。
この留学生活は、クラスやアクティビティのように自分から行動しなければ何も始まらないことがほとんどだったため、今まで受け身だった私の考えや行動を顧みることができた。自分から行動することで色々な考えや価値観を持った人と出会い、今までにはなかった考えができるようになった。戸惑うこともあるがそれを克服すれば自分の成長にも繋がるということを忘れず、この留学で得たことを今後、何倍にも生かしていきたい。