白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

海外留学プログラム

異文化体験報告書

2015経営学部海外留学プログラム 
Bellevue College 私の異文化体験

―交通について―

鈴木 来美

私は留学に行く前、アメリカと日本の交通機関や交通ルールなどについて学びたいと思った。三か月間アメリカで生活して、さまざまな異文化を体験することができた。違いが大きすぎて悩まされることもあったが、逆に関心の気持ちも持つことができた。交通の中でも大きく四つに分けて紹介したいと思う。一つ目は、信号についてである。私の住んでいたベルビューには何種類かの信号があった。日本と同じく歩行者用の信号、車道用の信号があった。私が住んでいた場所には何車線もある道があった。そのため、右折・左折用の信号とそれぞれの方面の信号があった。私にはどれがどの方向の信号なのか見分けるのが大変だった。日本では青・赤・黄色の下に矢印の信号があるが、アメリカではその部分に矢印がある信号があった。例えば、右折矢印の色が赤だったら止まれを示し、矢印の色が青だったら進めを示す。初めてその信号を見たときは、なぜ矢印が示されているのに進まないのだろうと思った。今思えば、矢印の色は赤だったので渡れなかったのである。そして、歩行者用の信号が赤に変わるのが早いと思った。だいたいの信号が平均15秒である。どんなに長い横断歩道であっても秒は変わらなかった。それを見て、私は二種類のボタンを作った方が良いと思った。健全な私でも渡りきるのがギリギリだったのに、もし年配の方や障害をお持ちの方が横断するときはもっと大変だと思う。そのような方のために秒数が長くなるボタンもあればいいと思う。アメリカで運転免許を取得するには学ばなければならない交通ルールがたくさんありそうである。しかし、友人から聞いた情報によると、テストを日本語で受けることができるそうだ。他の言語もいくつかあるそうなで留学生にとって有り難いことだと思った。二つ目は、道路についてである。スピードの出し過ぎを防止する凸凹のspeed down bombが道路上にあった。特に学校内や住宅街に多く見られた。その凸凹があるおかげで車はスピードを落とし、安全が保たれる。とても良い案だと思った。私が一番困ったのは道路上に車がたくさん駐車されていることである。車が止められているため道路の幅が狭くなり、車が飛び出てくるのに気づかず、また渋滞が起きた。日本では罰金を払うか、または回収される。アメリカでは平気なのかなと思った。安全を考えると、路上駐車はやめた方がよいと思った。三つ目は、バスにつてである。バスには良い面と悪い面、見ることができた。悪い面では、常に時間より遅くバスが来るか時間より早く来るかであった。オンタイムで来るバスはほとんどなかった。オンラインでバスの時刻表を見ていて20分遅れていても、何秒後かには早くなっていたりする。そのため乗り遅れてしまうことが多々あった。アメリカのバスを利用するときは十分前行動をおすすめする。また、アメリカのバスはゆっくり運転する。そのため歩いた方が早い場合もある。安全面を考えればとても良いことだと思うが、急いでいるときは大変困った。良い面は自転車をバスのフロントに乗せることができることだ。日本では折りたたんで乗車しなければいけないが、アメリカの場合は前に乗せることができるので、より多くの人が乗車することができた。もう一つはバリアフリーが整っていることである。バス内には車いすを利用している方のために、車いすを固定する装置が用意されており、また車いすを置くことができるように椅子が折りたたみできるようになっている。そのため車いすを利用している方が安全にバスを利用することができ、多くの方が乗車することができる。乗り降りの際にはバスの高さを下げ、乗り降りをより簡単にできるよう工夫されていた。初めて見たとき、バスがどうやって下がっているのか疑問であった。バス自体がタイヤとの距離を縮めていたのである。私は日本にいるときこのようなシステムがあるバスを見たことがなかった。日本にもこのようなバリアフリーが整っていれば、障害のある方や年配の方たちがより移動しやすくなるだろうと思う。そして私が感動したことは、体の不自由な方を助けるひとがたくさんいたことである。固定する装置の付け外しの手伝いを当然のようにしていたことだ。日本人はその助け心が少し欠けている人がいると思う。よく、見て見ぬふりをする人がいる。アメリカ人は日本人より親切な行動を自然とすると思った。そしてアメリカ人はフレンドリーである。バスについて驚いたこともあった。高速道路でバスの乗り降りができることである。普通、日本ではありえない。高速道路で停車させたら事故が起こる。高速道路でバスに乗れるため早く移動でき、とても便利だった。四つ目はorcaカードについてである。アメリカには日本のsuicaに似たorcaカードというものがあった。suicaとの違いは支払いが時間制になっていることである。一度機械にかざすことで、二時間乗り放題になる。しかし、ピーク時間は切符の金額が高くなったりする。購入の仕方は日本と同じくチャージ式や定期券として支払う方法がある。ただし、そこにも日本との違いがあった。アメリカでは支払うときにクレジットカードやデビットカードが使えることである。アメリカでは現金での買い物より、カードでの買い物が多いのでこのシステムはとても便利だと思った。日本でもこのようなシステムがあれば、日本を訪れた観光客がより簡単に利用することができるだろうと思った。だんだんグローバル化が進んでいるのでこのシステムを取り入れた方が良いと思う。

今回の留学でたくさんのことを経験し、多くのことを学ぶことができた。次回また留学に行く機会をもつことができたら、違う文化にも触れてみたいと思う。今までに何回か留学にいくことができたが、今回のアメリカへの留学が一番私にとって刺激的であり、かつ多くのことを吸収することができ、自分なりに成長できたと思う。アメリカに行くことができて本当に良かったと思う。

▲ サンクスギビングデーでの全員との集合写真