白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

海外留学プログラム

異文化体験報告書

2015経営学部海外留学プログラム 
Bellevue College 私の異文化体験

―ボランティア―

三瓶 遥香

3カ月間の留学のなかで多くの異文化体験をしたが、そのなかで関わりが深かったボランティアに絞り、私の体験などを元にアメリカのボランティアの在りかたを日本と比較しながら考える。

ボランティアとは、自主的に社会活動などに参加し、奉仕活動をする人、または、奉仕活動そのものである。私はホストシスターが高校時代に毎週のように小さな子供たちに算数や英語を教えるボランティアをしていたり、また私自身も毎週ボランティアの方が1対1で英語やのレッスンをしてもらう活動に参加したりと、ボランティアと関わる機会があり、今まで持っていたボランティアに対する考え方が大きく変わった。日本と比較してそれは非常に身近なものに感じ、一度ボランティアに参加することにした。インターネットでボランティアの募集を探してみると、頻繁に教会やショッピングモール、ダウンタウンなどの様々な場所で募集があった。そこで、私は子供博物館で行われる10歳以下の小さな子供たち向けのハロウィンイベントのスタッフとして参加した。会場へ行くと、ボランティアの人々だけでおよそ30人ほどいて、そこには現地の学生や留学生、20代から50代くらいの方まで幅広い年代の人々が参加していた。同じく参加していた方の話によると、大半の人はボランティア団体に所属していて、毎週のように多種類のボランティアに参加しているそうだ。やはりアメリカでは日本よりもボランティアが盛んで、日常的に行われている身近なものであった。日本においても、もちろんボランティアは行われているが、定期的に参加している人は限られた一部だろう。日本ではボランティアというと、主に災害時に行われ、多くの人はその様子を目にする機会が多い。例外も少なからずあるが、アメリカの場合は、災害時などの何かが起こったからするのではなく、助けが必要な人や誰かを楽しんでもらうために自主的に、また継続的に行われている。

日本と比較してアメリカでボランティアが盛んに行われているのには、理由がある。その一つは、学生時代から多くのボランティアに参加する機会があり、生活の一部に組み込まれているからだ。ホストシスターの高校では、頻繁にボランティアの募集がかけられ、年に数回ボランティアに参加してプレゼンテーションする課題が出される。これは卒業するためにもボランティアの経験が必要不可欠であり、必ず全員の生徒が参加する。また、州によっては高校、大学で5000時間ほどボランティアに従事するとキャリア形成につながるというシステムもある。一定の活動条件を満たした場合、ボランティア認定証が発行され、単位取得や就職活動でのアピールにもなる。初めは必ずしも自主的なものではないかもしれないが、このような学生時代からの習慣がボランティアを日常的なものにしていると推測される。第二にボランティアに対する考え方である。ボランティアに参加することについて、皆次のような同じことを思っていた。ボランティアは大前提に誰かのためにするが、また自分自身の成長や心を豊かにするためでもある。それは、ボランティアに参加することによって多くの自分自身の利益になるものも少なからずあるからだ。そこでは、多くの人との出会いがあり多くの人とコミュニケーションをとることができる。また今の社会の状況を身ををもって知ることができる。災害時に被災地を訪問したり、アメリカで多いホームレスの人々やDVの被害にあった女性たちのために炊き出しをしたりすることで、現在起こっている社会問題を理解し、解決するための手がかりを得ることができる。これは極めて重要で、このように一般の人々が参加できるボランティアを通し、社会問題について考え、行動を起こす機会が増えれば、問題の改善の要因になることは間違いないだろう。

以上のことからアメリカのボランティアは日本と比べ日常的に行われている身近なものであり、その要因は学生時代からの影響と、根本的なボランティアに対する考え方の違いだと考えられる。日本でも、容易なものではないが、教育の一部としてなど、まず第一に何かボランティアを知り、参加する機会を増やすことが必須である。

▲ ボランティアに参加した際の写真