2015経営学部海外留学プログラム
University of Victoria 私の異文化体験
篠原 有希
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2015経営学部海外留学プログラム
University of Victoria 私の異文化体験
篠原 有希
「日本人は時間に厳しい」この言葉に反論する人は少ないであろう。日本人は大抵5分前行動や10分前行動が当たり前で、時間とは社会人になったとき必ず守らなければならないマナーとされている。遅刻することは、相手に失礼であり社会的に良くないことだ。さらに、時間を守らないことで相手を怒らせてしまうケースもある。しかし、わたしがカナダに留学した際、授業や集合時間に常に遅刻してくるクラスメイトがいた。ほとんどの日本人は時間に少し余裕をもってやって来るのに、なぜこんなにも他国の人々と時間の感覚が違うのか疑問に思った。そこで、このレポートでは世界の人々と日本人の時間感覚の違いと理由をわたしの実体験とともに述べていく。
結論から言えば、それぞれの国で育った環境や持っている価値観が違うからだ。わたしが実際に体験し、そのように感じた例を二つあげよう。
一つ目は、クラスメイトとディナーへ行った時の話である。わたしは日本人の友達と待ち合わせしていたバス停で、ブラジル人の友達を待っていた。しかし、彼らはしばらく待っても時間に来ず、連絡をしてもすぐに行くというだけでなかなか現れなかった。わたしと日本人の友達は先に集合場所に向かうことにし、そこに着いたところ、彼らは遅れて現れた。そのとき、なぜ遅れたのかと理由を聞いてもはっきりとは答えず、謝罪等もなく楽しそうにレストランへと入っていった。わたしたちは非常に不思議に思い他のブラジル人の友達に尋ねてみたところ、ブラジル人同士でもよくあることで、それが普通なのだそうだ。また、その日は韓国人の友達もいたのだが、彼女たちは一時間以上前から集合場所付近に来ていたそうだ。そして、彼らが遅れたことに対し、少し怒っていた。つまり、彼女たちもわたしたち日本人と同じように時間に厳しい。この出来事から、それぞれの国で文化や習慣が違うことがわかる。
もう一つは、バスの時間についてだ。カナダのバスは、時刻表どおりに来ないことがほとんどである。日本では、遅れることはあっても先に行ってしまうことはない。また、遅れた際はアナウンス等を使って謝罪をするだろう。しかし、カナダではバスが時刻表の時間よりも早く行ってしまうことや遅く来ることがよくあった。このことで焦っている人や怒っている人を見ていない。このことから、カナダ人は日本人よりも時間にルーズであると分かる。
この二つから、わたしたちはそれぞれの国で育った環境によって、時間に対して異なる価値観を持っているということが言える。
世界の人々とわたしたち日本人の時間感覚は全くことなる。これは、育った環境や価値観が全く違うからだ。そのため、彼らと関わっていくと、日本人同士では当たり前のことが通じないがある。その時は、互いの文化が違うことを思い出し、彼らの時間感覚も理解しようとすることが必要だ。日本人は忙しく細かいので、もう少し楽観的になり時間にルーズに生活してみるべきだと私は考える。