白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

海外留学プログラム

異文化体験報告書

2015経営学部海外留学プログラム 
University of Victoria 私の異文化体験

あいさつについて

小堀 瑞貴

私はカナダという日本とは違った地で生活してみて、気づいたことがたくさんある。その中でもあいさつは一番印象に残った。家族や友達はもちろん、例えばどこかへ買い物へ出かけた時、店員は必ず「Hello.How are you?」と聞いてくれる。それに加えてちょっとした小話もしてくれる。日本ではそのようなあいさつをすることはない。授業であいさつについて習ったことがある。英語のあいさつは、How are you?までがあいさつだと先生が述べていた。私は、それはとてもよいことだと感じた。カナダの人は、レジでお会計をする時は店員とおしゃべりをするのが当たりまえのようになっていた。それを日本ではどうだろうと考えた時に、もし私が店員だったとして客とおしゃべりをすることはあまりないと思う。カナダの人がみんなフレンドリーなのはきっと日々のコミュニケーションが充実しているからに違いない。

私はバスに乗って学校に通ったので毎日バスを利用した。バスに乗るときにも運転手は毎回HelloやHiなどとあいさつをしてくれた。また、ビクトリアのバスは少し特殊でバスから降りる時は絶対に運転手に向かってThank youと言わなければならなかった。初めてそれを目の当たりにした時は正直言えるかどうかという不安と恥ずかしさがあったが、日を経るごとに日常化していき自然に言えるようになった。バスは利用する人が多いので椅子を相席しなければならなかった。その際、隣に座った人が声をかけてくれることが度々あった。また、普段私が利用していたバス停は他にもバスを待つ人がたくさんいた。ほとんど毎日顔を合わせていた。最初は、何も話すことはなかったが段々とあいさつをしてくれるようになって、世間話をする程度の仲になった。そのような体験を通してあいさつはとても大切なコミュニケーションツールであると思った。まったく違う文化に触れてみて、戸惑うことの方が圧倒的に多かったが、日本と比較して日本にも取り入れた方がよいと感じる部分もたくさんあった。

Uvicでは、週に一度選択授業を受講することができた。私は、リスニングの授業を受講した。その中で、Greeting(あいさつ)について学んだ。それは、小話もあいさつの一部であるというものだった。カジュアルトークと呼ばれ、さりげない話こそがあいさつになるのだ。では、どこまでがカジュアルトークになるのか。天気、趣味、テレビ、スポーツ、映画、などと範囲は広い。日本で考えると、そのような話をしてしまったらもうあいさつというくくりではなくなってしまうだろう。したがって、異国の文化を触れるよい機会になった。

最後に、この留学を通して一番人との繋がりをたくさん感じることができたと思う。あいさつのみならず、カナダの人たちは皆手を取り合って生きているなと肌で感じることができた。たったの3ヶ月であったが、初めて見るもの。初めて体験すること。たくさんの初めてばかりで、得る物の方が多いと感じた。これから、カナダ学んだことを忘れることなく生かしていけたらよいと思う。

▲ これはビクトリアに着いて1日目に州議事堂前で撮った写真。不安すぎて少し顔が引きつっているようにも見える。