白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

海外留学プログラム

異文化体験報告書

2015経営学部海外留学プログラム 
University of Victoria 私の異文化体験

―カナディアンの人柄―

安部 詩織

私が3か月のカナダでの生活の中で1番驚き、興味を持ったことは、カナダの人々の親切さとフレンドリーさだ。
私のマザーは特にフレンドリーだった。一緒にブッチャートガーデンに行った時、私がお土産を買っている間にマザーが初めて会った女性と楽しそうに話をし、笑いあっていたときは驚いた。まるで昔からの友人のようだった。花を見ているときにも観光客らしき人にどこから来たのか尋ねたり、写真を撮ろうかと話しかけたりしていてとても微笑ましかった。私は人見知りをする性格であり、日本ではあまり見ない光景のため羨ましくもあった。
買い物をするとき、レジの人が日本語を少し話せる人であったりすると、日本人ですか。Uvicで勉強しているのですか。など話しかけてくれたりもした。ビクトリアには日本のことが好きなカナダ人が多いように感じた。それから、会計が終わり、店から出るときにHave a good day!と言ってくれるのもうれしかった。

カナダの人々が親切だと感じたのは、バスの中でおじいさん、おばあさんや赤ちゃんを連れている人に席を譲る光景を見たからだ。日本でも体が不自由な人やおじいさん、おばあさんには席を譲ると幼い時から教わってきたが、実際に譲っている人を見かけることはあまりなかった。それどころか見て見ぬふりをしたり、誰かが譲るだろうと人任せにしているようであった。私もその1人であったため少し恥ずかしく思った。おじいさん、おばあさんや赤ちゃんを連れている人が乗ってくることに気が付いたら優先席に座っていた人全員が自然と立つことが素晴らしく、日本でも実践するべきであると思った。またカナダのバスはバリアフリー化が進んでおり、体が不自由な人、車椅子に乗った人、ベビーカーを押している人にも優しい作りになっていた。日本では体が不自由であったり、ベビーカーを必要とするもことによって外出が控えめになってしまう人がたくさんいると思うので、バリアフリー化を進めることは大切だと思った。
特に印象的だったのは、ビクトリアからバスで約1時間のところにあるシドニーに観光をしに行ったときに出会った人達だ。どこのレストランに行くか地図を広げて話し合っていると、通りすがりの女性がどこに行こうとしているの?と聞いてくれて、おすすめのレストランとレストランまでの道を教えてくれた。自分から話しかけて道を教えてもらうことはあったが、話しかけてくれたのは初めてだったのでとても嬉しかった。海に行くと、散歩している人がHello.と挨拶してくれたり、話しかけてくれてフレンドリーだと感じた。

カナダの優しさに触れ、物事の考え方が変わったように感じた。私も日本に来た外国人が困っていたら助けようと思った。留学して日本にいてはわからないことをたくさん知ることができたし、逆に日本を見直す良い機会にもなった。それに日本にいては出会えない人にも出会うことができたので、これからたくさんの国に行き、もっとたくさんの人と出会いたいと思った。

写真はダウンタウンのインナーハーバーと州議事堂です。冬はライトアップされ、とても綺麗でした。