白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

海外留学プログラム

異文化体験報告書

2014経営学部海外留学プログラム 
私の異文化体験 Uvic

―3ヶ月で学んだ文化の違い―

藤田 あすか

私は、3ヶ月という短い間でしたが、日本で生活していたら体験できないような経験をたくさんすることができました。大まかに3つに分けてまとめようと思います。

1つめはホームステイ先での食事・生活についてです。私のホームステイ先ではホストマザーが日本での生活経験があることにより、から揚げや餃子などの日本食を提供してくれることも少なくなく、食事が口に合わないなどの問題はありませんでした。しかし、夕食にパンや卵など朝食に出るようなものを食べたことには驚きました。また、日本では水を自由に使えるというイメージがありますが、カナダではそうではありません。水を節約するように心がけているので、シャワーを使うときは最高でも15分と決まっていたり、日本では朝と夜の1日2回お風呂に入る人も珍しくはないですが1日1回というお願いがありました。さらに、基本的に毎日洗濯をする日本とは違い、1週間に1度だったので最初の頃は服が足りなくなったりと不便に感じることも多かったです。

2つめは人々のカジュアルさです。まず、私がいたビクトリアには電車がないのでバスが主な移動手段となりますがバスが時間通りに来ることはほとんどありませんでした。予定時刻より10分以上前に来ても待っていてくれることはなくそのまま発車してしまうので、逃してしまうとしばらくバスが来ないこともあり、友達との待ち合わせに苦労することもしばしばありました。しかしバスの運転手さんはとてもフレンドリーでバスを降車する時には一人一人にHave a good day!と声をかけてくれる運転手さんもおり、良い気分で過ごすことが出来ました。次に、私が一番違いを感じたことはレストランやカフェ、お店の店員さんの接客態度です。お客さんがいるにも関わらず有線で流れている曲に合わせて歌っていたり、いらいらしている態度をあからさまに出している店員さんもいたりと、日本では確実にクレームが来るような接客の仕方もあったので驚きましたが、それでもそれに対して怒っているお客さんを見ることはありませんでした。もちろん日本の店員さんの接客態度は礼儀正しくとても素晴らしいので、誇りに思います。ですがカナダの店員さんは皆とても楽しそうに仕事をしていて少し羨ましくも思いました。

3つめは他国の生徒との関わりです。とても日本人が多く、まわりにはほとんどが日本人というクラスもありましたが、私のクラスには日本人、台湾人、韓国人、チリ人、ブラジル人、カメルーン人がおり、様々な違いを見ることができました。やはり他の国の生徒は日本人と比べると発言力が高いと感じました。時には質問が白熱しすぎて先生が止めることもしばしばありました。やはりそのようなクラスメイトなどを見ていると自分の英語力の低さを改めて実感し、落ち込んだり悔しい思いをすることも多々ありました。ですがその分、ディスカッションの中で自分の意見をしっかり言うことができたり、自分が発言したことで相手が納得してくれた時など、なんとも言えない嬉しさがありました。また、ネイティブの人の英語に慣れるのにも苦労しましたが、クラスメイトのそれぞれの母国語のイントネーションなどによって英語の発音も様々であり、最初は何を言っているのか全く分からず、授業でペアになって作業をする際など、とても大変でした。しかし段々と会話ができるようになり、慣れてきた証拠だと嬉しく感じました。

プレゼンテーションやテスト、たくさんの宿題などが重なりとても大変だった時期もありました。しかし思い返してみるとすべてが大切な思い出となっていることに気づきました。さらに改めて英語を勉強することの楽しさを実感することができました。長いようで短かった3か月間ですが、とても大切な経験となったことは間違いありません。この留学をサポートしてくれた人たちへの感謝の気持ちを忘れないようにしながら、この経験をこれからの生活に活かせたらいいなと思います。