白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

海外留学プログラム

異文化体験報告書

2014経営学部海外留学プログラム 
私の異文化体験 Uvic

無題

髙橋 伸輔

この3か月間を振り返って言えることは違うところが沢山あったため、このレポートでは日本との違いを手当たり次第に列挙することを重点に置く。

最初にカナダに来た時の印象はやはり日本より広い。日本の家は大体2階建て等で縦に長い印象があるがカナダでは横に広い印象があったのはそのためだろうと考えられる。日本での移動手段は電車が主だが、カナダではバスが主で電車はめったに見ないしこの3ヶ月間バスのみで移動していたといっても過言ではなかった。どこに行くにしても距離はあるため、近くのスーパーで昼食を買っていく時にでもバスを使う、というほどであり、バスパスは欠かせないものだと痛感した。この状況に相まって歩行者は日本より少ない印象もあった。

次に食生活だが、私のホームステイ先は西洋料理が主だったため、様々な種類のステーキが出てきて、それをナイフとフォークを使って食事することが多かった。ホストファミリーから食事を終えた後、いつ食事を終えたのかを示すために時計の針の方向にナイフとフォークを置く(これはローカルルールかもしれないが)等のマナーも教わった。日本では朝食を重要視しているがカナダではそうではなく、シリアルや簡単なサンドイッチ等で済ますことが多かったし、日本にいた時よりも朝食を抜いた回数が多かった。

海外展開しているチェーン店で日本と違うところがあった。ここでは一例としてファーストフード店を挙げる。例えばメニューだが、現地のニーズやイメージに合わせたメニューとなっており、日本にはないメニューがある(逆もしかり)、同じメニューがあったとしても名前と値段が違う。これは同じ商品でも国ごとによってその商品の捉え方が違うため、それに合わせたためではないかと憶測する。ドリンクに関しては日本だと大きさを選んだ後、一々どのジュースを飲むかを選ばなければならないが、カナダではそうではなく、ドリンクの大きさを選んだら空のカップを渡されて、ジューサーから好きに注いで良いのだ。その他にメニューを上に乗せて運ぶTaxに金が掛かったり(44セントほどで意外に馬鹿にならない)、ポテトフライのためなのか、ジューサーの近くにケチャップが常備されていたり、所々にテレビが置いてある等の違いがあった。それとファーストフード店に限らず店員さんは日本より比較的フランクな人が多く、待ち時間の時に話題を振ってくれたり軽いジョークを飛ばす人がいて、それが少しだけ楽しみになってしまったりする。これは国民性の違いでもある。

ステイ先についてだが、昼は自分達のことをやっているので話す機会があまりないが(今思えば、何かしら手伝いをしたいとか言えばよかったのかもしれない)、夕食は皆で食べるのが普通で雑談をして笑いあったりしていた。昼あまり話さない分、この時間を大切にしている印象があった。日本では子供が大きくなったら夕食ですら別々になることが多かったがこちらではそうではなかった。シャワータイムは10分で午後11時~午前7時ごろは使ってはいけないことになっている。洗濯機が使えるのは週1回で使っている間はシャワータイムを控えるように言われた。乾燥機もあったため、日本の時のように外で干すことはなかった。基本的に門限は夕食前(6時半~7時)あたりだが、友人とレストランに行くなどの用事があって事前に夕食はいらないと伝えておけば、門限は無いに等しかった(だが、これ自体はステイ先のルールである可能性が高いので、違いというには少し違うかもしれない)。

これほどの違いがあり最初は戸惑ったものだが、今ではそれに馴染んできてこうして違いを挙げていくのに苦労したほど。それほどカナダに留学してきて様々な思い出があった。ホストファミリーの方々にはステイ先のルールから他愛無い雑談までお世話になったし、大学でできた新たな友人たちの個性的な振る舞いはとても面白く、又良い刺激にもなった。私は元々自らの視野を広げるため、自分が今いる場所とは違う場所に行ってみたいという思いで留学を希望したのだが、その思いも十分に満たされたので、とてもよかったと思っている。