白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

海外留学プログラム

異文化体験報告書

2014経営学部海外留学プログラム
私の異文化体験 Uvic

―人と文化―

相良 遥

私は今回カナダのヴィクトリアに留学しました。これが私にとって初めての海外で異文化に触れるのは初めての経験でした。カナダについてから驚いたのはカナダの表記はどこも英語とフランス語だったのです。公用語が英語とフランス語なので当たり前といえばそうなのですが、日本では日本語でしかほとんどの表記がないのでとても新鮮でした。たまに読めないし辞書でも引けないとなったときは大体がフランス語表記でした。

次に驚いたのはあいさつです。お店に入ってHelloと店員が話しかけてくるのです。みんなとてもフレンドリーでお店のキャンペーンの説明やおすすめなどをしてきます。何も買わなくてもthank you と言って店を出ていく。またはお店の店員さんが言ってくれていたのがとても不思議でした。日本ならあまりありません。だれにもフレンドリーに客に接していくのがこっちのスタイルなのだなあ。素敵だなと思いました。

また、バスにのる。それだけでも驚きの連続です。バス停のアナウンスがないので降りるのが難しかったり二階建てのバスがとてもポピュラーだったり、時間どうりに来なかったり、また込み合ってるときにはスルーされることもしばしばで日本では考えにくくカナダの人のルーズさ、日本人の正確さを感じました。今年の2月ごろに1セントコインが廃止され、お金を払う際切り上げたり切り捨てをしたりするのです。しかし、これは人によって判断が違いとてもルーズすぎて焦りましたがチップをはらったりする文化があるのでそんなに気にしないのかなと感じました。しかし悪いとこばかりではありません。バスを降りる際にthank you というのです。またヴィクトリアは高齢者の多い街なのですが当然のように席を譲る人々がたくさんいるのです。日本の優先席の意味のなさを痛感しました。またドアを開ける際に開けたまま待ってくれる人もいます。これは高齢者関係なくです。ここでは車いすに乗ってる人が多い印象を受けましたが当然のようにほとんどの扉が電動で開いたり車いすの方用のエレベーターが設置してあるのです。とても人としても、町としてもバリアフリーが進んでいるなあと感じました。

そして学校では更なる文化がまなべました。私のとったコースが留学生用のコースなのでとても多国籍の文化に触れられました。私のクラスでは日本人、中国人、ブラジル人、スペイン、サウジアラビア、リビアなどでした。手の上げ方ひとつですら違うことに驚きました。発言力などもすごく驚くばかりでした。日本人が文法,writingしかできないと言われているのをとても痛感しました。しかし、あんなにしゃべることができるのに文法がおかしかったり、送られてくるときのスペルミスが目立ちとても驚きました。国によって英語の勉強方針がだいぶ違うのだなととても痛感し、日本人の英語教育はもうすこし改めるべきではないかと感じました。

当然ですが日本人がthやlとrが発音できないように様々な国で癖があり最初のうち聞き取るのが困難で会話が難しかったです。聞き取れるまで時間がかかりましたが、カナダの英語はブリティシュ寄りでとても発音が効きやすいのでいいリスニングになったと思います。アメリカ大陸を南下するごとに話すのが早かったりごもごもして聞きにくいと聞き、国民や気候によって変わると聞き面白いなと後感じました。

リメンバランスデーにはヴァンクーバーで式典を見ました。とても感動しました。たくさんの人が式典を身に来て、ヴィクトリアでも沢山の人が州議事堂に集まっていたと聞きました。日本でいう広島の終戦記念日なのだなあと思いましたが日本人より重んじているように感じました。この日にマザーの知り合いのお墓参りにも連れてってもらったのですが、みんなで思い出を述べてお酒をかけるのです。こんなこともあったと文字どうり忘れないために思い出す日なんだなあと思いました。宗教的文化もあると思いますが故人を労り、忘れないこの日にとても感銘を受けました。

カナダの文化としてはこれと的確にいえるものはあまりなく、歴史の浅い国です。カナディアンでも少し家族を遡るとおばあちゃんなど他国民になってしまう人が多いと聞きました。ヴァンクーバーに行った際は道で様々な言語が飛び交っているのを耳にしました。様々な場所からの移民が移り住みに来ているため様々な文化が入り乱れた‘ミックス文化’というものだと思います。そこらに日本のものが売ってたり、韓国語、中国語、たくさんの看板が見れます。たくさんの文化をいいとこどりして順応してるのだなと感じました。しかし、人の温かさはカナダ独特のものなのではないかと思いました。

このように初めてのことでたくさん驚くことがありましたが、3か月留学できることなどそうそうありません。ホームステイの家庭で、海外で過ごせたことは一生の思い出となり、これを生かしてまた勉強していきたいと思いました。