白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

海外留学プログラム

異文化体験報告書

2014経営学部海外留学プログラム 
私の異文化体験 Uvic

―ビクトリアの生活で感じたこと―

神山 悦子

3ヶ月のカナダでの留学生活を振り返って、期間として3ヶ月はとても短かったがたくさんの貴重な体験ができたと思う。まず一番に、今まで会ったことのなかった国の人と交流できたことだ。私のクラスは、半分が日本人で半分がサウジアラビア人、台湾人とブラジル人がひとりずつだった。サウジアラビアやブラジルの人とは、会ったことも話したこともなかったので、どんな生活をしているのかまったく分からなかった。同じクラスで3ヶ月間やっていけるのかととても不安だった。しかし、実際に話してみるとそんな不安はいらなかったんだなと思った。お互いに上手く英語が話せるわけではなかったので、意思疎通が上手くできないことも何回もあったが、相手が何を伝えたがっているのか分かろうと努力すれば、ちゃんと伝わるのである。最初のクラスではみんな緊張して同じ国の人同士でしか話さなかったが、だんだんみんなで話すようになり、一緒にご飯を食べたり、最後にはクラスの人みんなで集まりパーティーをするまで仲良くなることができた。途中から同じクラスになったサウジアラビア人の学生がいた。すでに結婚している女性で顔全体を布で覆っていたためどんな表情をしているのか全く分からなかった。話しかけるのにとても緊張したが、グループワークをしたり、ペアになって会話をするうちに自然と仲良くなることができ、最後に自分の子どもを私たちに紹介してくれた。洋服や食べ物は違うが、考えていることはそんなに変わらないのだと思った。国も文化も全く違う学生と仲良くなれたということは、留学して一番意味のあることなのではないだろうか。 また授業の違いにもとても驚いた。まず、海外の学生はとてもよく喋る。日本人は黙って先生の話を聞いているが、海外の学生は少しでも分からないことがあると、大声でどんどん先生に質問するのだ。文法など間違っていることが多かったが、とにかく相手に一生懸命に伝えようとするのである。最初は、ただ圧倒されるばかりで聞いていることしか出来なかった。同じレベルなはずなのに、なんであんなに喋れるのだろう…と、とても焦った。しかし先生が、「分からないことや質問があったら先生に直接聞くのがカナダの文化なんだ、文法ももちろん大切だけど話そうとすることがもっと大切。」と教えてくれ、最初こそ緊張したが、授業も後半になると気にすることなく先生に質問できるようになった。文法や間違えることばかりを気にしないで、どんどん積極的に発言していかなければいけないのだと思った。

ビクトリアの街を歩いるとみんなニコニコしているな、と感じた。すれ違うときやバスに乗っているとき、目が合うとみんなニコッと微笑んでくれるのだ。家の近くを歩いていると、普通に話しかけられたりもした。また、ダウンタウンなどで道が分からず人に聞くと、近くを歩いていた知らない人が割り込んできて教えてくれたこともあった。日本では考えられないことだと思った。みんながニコニコしていると自分も自然と笑顔になってくる。ビクトリアの人はとても優しい人が多いのだと思った。海外は治安も悪く、危険な場所が多いと思っていたが、ビクトリアはとても安全で毎日とても生活しやすく快適だった。今までの海外のイメージとは全く違っていた。

三カ月間カナダで本当にたくさんのことを経験することができた。ここでできた友達とはこれからも連絡を取り合っていきたいと思うし、またいつかみんなで集まりたいと思う。最初の2,3週間こそ英語も理解できず、伝わらずつらい日々で早く帰りたいとばかり思っていたが、最後にはもっと長くここで勉強していたいと思った。これからもっとたくさん勉強していつかまた、ビクトリアに行けたらと思っている。この三ヶ月の経験を活かしてこれからも頑張りたい。