白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

海外留学プログラム

異文化体験報告書

2014経営学部海外留学プログラム 
私の異文化体験 Uvic

―食文化について―

大島 未来

今回の留学が私にとって初めての外国でした。見知らぬ土地に三か月も滞在するということで、何が一番心配だったかというと食事についてです。ステイ先によって全然違う、米はまったく食べない、食事が口に合わなくて外食に行くことが多かったなど様々なことを聞きました。そこで三か月という留学期間で感じた日本とカナダの食文化の違いを中心に私の異文化体験をまとめたいと思います。

まずは朝食についてです。留学に行く前の外国の朝食のイメージはシリアルやパンを主としたものでした。その想像の通りだったのですが、その他にもワッフルやマフィンなどを食べるときもありました。日本のようにしっかりとご飯を食べるというよりも、軽く済ませるという印象があったように感じました。また、バナナやリンゴを食べながら登校する人を多く見かけました。最初は驚いたのですが、カナディアンはフルーツをカットせずにそのまま食べることが多いようです。マザーにフルーツを食べるかを聞かれて頷いたとき、リンゴやオレンジ、洋ナシ、プラムをまるごと渡されたときは驚きました。学校のカフェでも多くのフルーツが売られていました。野菜を食べる機会が少ない分、フルーツで補っている部分があるのかもしれません。

次に昼食についてです。夕食の残りがある場合はそれをお弁当として持っていきました。日本のようにしっかりとしたお弁当箱は使わず、ジップロックコンテナを使っていました。夕食の残りがないときは自分でサンドイッチを作ったり、カフェを利用したり、カップラーメンを食べたりしていました。休日は少し遅めに起きて、ブランチ(朝食と昼食を一緒に済ませる)にすることが多かったです。ダウンタウンにはブランチのお店もありました。

夕食についてです。各家庭(ステイ先)ごとに違いはあると思いますが、私のステイ先では様々な料理が出てきました(私のマザー、ファザーが料理好きだったのもある思いますが…)。パスタ、タコス、ラザニア、ハンバーガー、タイやインド料理など。留学を終えてからどんな料理を食べたか、改めて考えてみたのですが、肉料理・豆料理が多かったように思います。魚は全然出ませんでした。味付けも口に合わなかったものはなく、日本人の好みに近いものばかりだったと思います。驚いたのは、マザーがお好み焼きを作ってくれた時です。結構日本のものに近い味でびっくりしたのと同時に、日本の味を知ってくれていたことに嬉しくなりました。調味料の話になるのですが、私のホスト先には日本の調味料がたくさんありました。醤油や(おたふく)ソースやワサビなど。なぜそれらを持っていたのかというとカナダにはfujiyaという日本のものを取り扱っている店があるからでした(商品の値段は少し高いです)。そして日本食屋さんがたくさんあり、カナディアンだけでなく多くの人たちが日本食が好きだと言ってくれたことがすごくうれしかったです。また夕食の時間が日本に比べて早めに感じました。クラスメイトなどに聞いたのですが5:00から6:00の間に食事か始まる家が多かったです。私のステイ先は6:00でした。就寝時間が早いのでそれも関係しているのかもしれません。カナダに行くまで知らなかったのですが、毎週水曜日はchicken wings dayとなっていて多くのお店でチキンウィングスを半額で食べることができました。

最後に様々な味付けについてです。とくにデザートやお菓子についてはとにかく甘い、濃いものが多いです。カップケーキを食べたときにすごく甘くてびっくりしたのを覚えています。マザーが作ってくれたクッキーやブラウニーもとても甘かったです。また、もう一つ驚いたことがあります。コーヒーショップに行ったとき、店員さんによって味付けが多少変わったからです。日本ではこちらから言わない限り濃さなどは変わりませんが店に行くたびに味が変わったのでびっくりしました。その他にもホイップクリーム絞り方など日本と比較すると、外国のアバウトさを感じることが多々ありました。

食文化というひとつの分野だけでもたくさんのことを日本と比較することができました。使っている米はタイ米だった、いただきますという言葉にあたる英語がなかったなど、持っていた知識が正しかったことを改めて実感し、行かなければわからなかったこともありました。今回の留学で英語を学ぶことは勿論、比較し新たな知識を得ることの楽しさを知ることができました。その感覚を忘れずにこれからの学習・研究に役立てていこうと思います。