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古代メソポタミアでは、情報伝達の手段として楔形文字を刻んだ粘土板が用いられました。 現在まで発掘された粘土板文書は50万枚にも上り、数学文書に分類されるものは数百枚に過ぎないといわれています。 その中で特に有名なものが、現在コロンビア大学に所蔵されているPlimpton322という粘土板です。 紀元前1900~1600年頃のものとされるこの粘土板は、15行4列からなる単なる数表です。 その数学的内容を解読したのは、ノイゲバウアーとサックスで、1945年のことです。 古代バビロニアの数学がきわめて高度で精密なものであることが示されました。 さらに、1995年高名な数学者ゼーマンは、きわめて自然で説得力ある解釈を与えています。 この講演では、この粘土板に記述された驚くべき内容を詳しく紹介したいと考えています。