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原子力が平和目的で利用されるようになってから半世紀以上経過し、 今や「日本の総発電量の1/3は原子力による」とまでいわれるようになりました。 原子力発電は大気を汚す窒素酸化物や地球温暖化の原因である二酸化炭素を排出しません。 しかし、旧ソ連の「チェルノブイリ原発事故」のように、一旦事故が起きると、 大量の放射性物質がまき散らされ、そのため深刻な被害を引き起しかねない、という問題があります。 「何重にも保護対策が施されているので安全」といわれてきた原子力発電ですが、 我が国におけるその"安全神話"は、今年の3月に起きた東日本大震災の津波による「福島第一原発の事故」により、 もろくも崩れさってしまいました。放射性物質が放出され、その放射能の影響が心配です。 「福島」の事故はまだ予断を許さない状況にありますが、私達はやみくもに恐れおののくのではなく、 知り得る情報を冷静に受けとめ、今後の状況の推移に落ち着いて対処していく必要があります。
本講演ではそのために必要な基礎知識(核分裂、放射能、ベクレルやシーベルトなどの単位)について 解説を行ない、「チェルノブイリ」を例に食糧汚染や放射線障害の問題を考えていきたいと思います。