労働法を研究する法学部の畑中祥子ゼミナールⅠが、このたびハンドブック『就活生のためのお悩み解決BOOK』を作成しました。このハンドブックは、就職活動でさまざまな悩みを抱える学生に役立つ法的知識を、学生の視点でまとめたものです。ゼミ生たちは作成にあたり、423人の学生からアンケートを実施し、就職活動において不安に思うことや、重視する事項などを調査しました。
畑中祥子准教授は労働法および社会保障法を専門としており、このハンドブックは、畑中准教授が担当する「専門ゼミナールⅠ(労働法)」に所属する学生たちが、ゼミと講義で学んできた労働法の知識を他者に役立てるために作成されました。主に「企業選び」「インターンシップ」「採用選考」「採用内定」「試用期間」の5項目で構成されており、各項目とも基本的な用語説明を明示した後、アンケートで寄せられた悩みを該当する法律や判例に触れQ&A形式で示しています。そのほかにも、企業の人事担当者様へのインタビューや、担当したゼミ生による学生の視点でのコラムも掲載されています。
吉澤翼(ゼミ長)のコメント
本冊子は題名の中にも含まれている通り「就活」をテーマに作成しております。就活というと3年生、4年生がメインだと考えている方も多いと思います。しかし、昨今の情勢の変化に伴い就活も早期化が進んでおります。他大学の学生の中には2年生で内定をもらう学生もいるなどと聞きます。もはや就活は入学と同時に考え始めるものなのかも知れません。本冊子は就活中や就活の終わった3.4年生に読んで頂きたいのはもちろんなのですが、特に1.2年生には「就活」に対する意識を持つきっかけとして是非とも読んで頂けると幸いです。
畑中祥子准教授(法学部)のコメント
昨年度のゼミ生が作成した「アルバイト学生のためのお悩み解決BOOK」に続く第2弾となります。講義とゼミでしっかり学んできた学生たちが労働法の知識を生かして人の役に立つ方法を模索し、今回は学生ならば誰もが経験する「就活」に焦点を当てることになりました。就活には「唯一正しい正解」はありません。だからこそ多くの学生は就活に不安を感じながら手探りで進んでいかなければなりません。この冊子が就活生の不安を和らげたり、何かのヒントとなったならうれしく思います。
ハンドブックを作成した畑中ゼミナールの学生たち