刑事訴訟法を専門とする平山真理ゼミナールが2月7日、本キャンパスで模擬少年審判を行いました。
一般来場者も見守るなか、審判がスタート。窃盗を犯した16歳の少年に対し、保護観察処分か少年院送致にするかが争点となりました。
平山教授コメント
「少年審判は非公開のため、実際の手続がどのようになっているかを文献や資料で調べながら、審判の流れを考えました。題材となった事件も、携帯のゲームアプリを購入するお金欲しさにという動機など、学生らが工夫して構成したものです。処分については保護観察と少年院送致、それぞれのメリット・デメリットを解説して来場者に投票してもらうなど、会場全体で一緒に考えてもらう方法をとりました。少年事件に詳しい安西敦弁護士(京都弁護士会)に講評を頂き、ゼミ生たちも少年法に一層の関心を持てたと思います」
同ゼミ長の礒広輝さん(法学部3年)の感想
「今回の模擬裁判は、公開されない少年審判の理解を深めたい、そして多くの人に少年審判を知っていただきたいという思いで企画しました。台本作りでは、登場人物が歩んできた人生など細かいところまで設定しました。事件だけを見れば、多くの方は保護観察処分が妥当と考えると思いますが、少年の態度や母親の立場を複雑にすることで、少年院送致という選択肢も考えてもらえるように工夫しました」
非公開で行われる少年審判を再現
多数の少年事件を担当してきた安西弁護士
出演者一同と来場者のみなさん