1月20日本キャンパス8階のラーニングコモンズにおいて、「模擬修復的司法対話」が開催されました。これは、法学部の平山真理教授が参加している科研費研究「弁護士の被害者支援業務の現状とその課題に関する総合的研究」(研究代表者:上石圭一追手門学院大学教授)の一環として行われたものです。
修復的司法とは、何らかの事件が起きたときに、被害者、加害者、それぞれの家族、そして地域社会の代表等が一堂に会し、犯罪の事後問題への対応を皆で考える、未来志向型アプローチです。
今回の模擬対話では、架空の「17歳の少年が雑貨店で起こした窃盗未遂事件」を設定して、法学部の学生が被害者の店主、加害少年、少年の母親、商店街の会長、対話進行役を演じながら、車座で話し合い、「被害者のニーズは何か」、「加害者は被害者への弁償のために何をすべきか」、「どうすれば加害者は更生できるか」等を、修復的司法の手法で話し合う、模擬対話を実践しました。
このような模擬「修復的司法対話」は大変珍しい試みです。
模擬対話後、高橋大亮(たかはしだいすけ)弁護士(千葉県弁護士会)からコメントを頂きました。高橋弁護士は、わが国で最も積極的に修復的司法を実践していた、千葉のNPO団体「対話の会」の理事を務めた経験もある、被害者加害者対話に大変詳しい専門家です。
高橋弁護士からは、対話を始める前にアイスブレイクをして参加者の緊張を軽減する方法や、実際に被害者と加害者が対面するには、対話進行役による綿密な準備が不可欠であること等、実践に基づいた貴重なコメントを頂き、参加した学生は熱心に耳を傾けていました。

コメンテーターの高橋弁護士(左端)と模擬修復的司法対話を実践する法学部学生
ロールプレイで被害者役を演じた小川丸実さん(法学部3年生)のコメント
高橋弁護士の“非行少年はいい子を演じることもできる”という言葉が印象に残り、当事者に真剣に向き合ってきたからこその言葉だと感じました。アイスブレイクで自分を「動物」にたとえるなど、場を和らげる工夫も、修復的司法プログラムを進めるうえで重要だと思いました。普段なかなか体験できない経験をして、修復的司法への理解が深まったと思います。今回の学びを今後の学生生活や社会人生活にも活かしていきたいです。












