白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

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小笠原ゼミ(経営学部)が成果発表会を開催しました

2025/09/05

 経営学部の小笠原伸ゼミナールが成果発表会を7月18日(金)に本キャンパスで開催しました。今回は「創造都市と北関東の地域社会」と題し、栃木県、そして県都宇都宮の都市戦略について、小笠原ゼミナールⅡの学生が提案を行いました。


飯田翔さん(経営学部4年、小笠原ゼミナールゼミ長)コメント

 ゼミの調査やヒアリングでは、創造都市というテーマがいかに自分事であるかを大切に活動してきました。創造性は一見すると可視化できず理解しにくい分野ですが、私のような学生にとって大切な問題だと考えています。特にこれから就職活動に励む学生たちは、自分たちが働く環境や居住地では創造性を養うことができるか、または活かす環境があるか等を考える必要があると感じました。

 今回の成果発表会は市役所やNPO法人の方々が来てくださるとともに、1,2年生の学生も聴きに来ていただけました。私たちの発表から、自分の将来や地元について少しでも考えるきっかけになれば非常に嬉しく思います。

 また、当日の発表会に向けて小笠原先生のご指導の下、聞き手に伝わりやすいスライドの作成や話し方を意識して準備を進めました。このような工夫をすることで自分たちが最も伝えたいことが明確になり、最後まで一貫した内容になりました。今回得た経験を今後の卒論作成に活かすとともに、大学卒業後も社会人として活躍するべく創造性の課題と向き合いたいです。


長尾若夏さん(経営学部4年、小笠原ゼミナール副ゼミ長)コメント

 2022年に開業されたライトキューブ宇都宮を中心に、施設というハード面の活用と創造性や新しい考え方を持つクリエイティブな人材の集積をテーマに成果発表会に臨みました。ライトキューブ宇都宮の利用状況や施設活用の効果を資料で研究したうえで、宇都宮市役所の方にヒアリングのご協力をいただきました。ヒアリングを通して、クリエイティブな人材の集積に対する意識や重要度についての考え方にギャップを感じることが多くありました。

 今回の成果発表会を通して、これから働き方が多様化していくなかで自分の住む都市がクリエイティブを受け入れ、対応できる場所や体制が整っているのか、働きたいと思える場所があるのか考えていくことが必要であり、愛着だけで地元に残るという選択が難しくなってくると感じました。


人見あかりさん(経営学部4年)コメント

 人が持つスキルや才能を用いてモノ・サービスに付加価値を与える「クリエイティブ産業」というテーマを扱いました。栃木県庁へのヒアリングや様々な資料から、芸術文化を含むクリエイティブ産業がどの程度行われているかによって自分の暮らす場所の創造性が大きく異なることを実感しました。発表全体を通しても、産業だけではなく博物館や美術館といった拠点の周辺環境も創造都市の重要な要素になることも学びました。今後栃木県で創造都市を推し進めていくためには、現状の把握を迅速に行う必要があると強く感じました。

 また本番直前までスライド文字の大きさ・情報量などを全員で調整したことで、初めて「創造性」というテーマに触れる人にとっても分かりやすい内容に仕上げることができました。就職活動と並行して準備を行ってきたため大変でしたが、成果発表会を無事に終えることができて安心しています。今回得た様々な経験を、今後の卒業論文執筆や就職後にも活かしていきたいです。


小笠原伸教授 コメント

 白鴎大学経営学部小笠原ゼミナールは都市戦略についての研究を行っており、今回の成果発表会では「創造都市(Creative City)と北関東の地域社会」をテーマに、地方創生が変容を遂げる中で北関東の地域社会の創造性や多様性、芸術やデザインが活力を生み出す都市について目を向けようと考えました。

 世界各地で取り組まれている創造都市政策を核として、クリエイティブな産業や芸術文化を中心とした地域デザイン、人々の交流に貢献する新たな公共空間の魅力と課題、更に人々の集う場づくりとしての音楽イベント・フェスの地域への効果など多様な観点での問題意識を持ち、小笠原ゼミ生が栃木県庁、宇都宮市役所、エフエム栃木にそれぞれヒアリングを行いました。地域からの若者や女性の流出が問題になる中で、都市の魅力や若者が過ごしやすい地域の創出などの都市戦略をどのように進めるのか、ゼミ活動での調査や提言が何らかの形で地域の将来像に貢献することができればと思っています。

 学生の調査やヒアリングでご対応をいただいた皆様、成果発表会当日に学生へのご質問を投げかけ内容についての指摘をいただいた地元自治体やNPOの方々、ゼミナール卒業生に感謝いたします。小笠原ゼミナールとしては研究成果を今後も蓄積して地域社会へ貢献するとともに、自ら問題意識を持ち学び続ける若者を社会に送り出してゆけるよう、活動を継続してまいります。


開会挨拶をするゼミ長の飯田さん


「創造都市とMICEの活用」を発表した長尾さん(中央)


統一感を意識したスライドで発表に臨んだゼミ生ら


参加者からの質問に答える人見さん(中央)


発表を終えて笑顔のゼミ生と小笠原教授

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