白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

法学部

教員紹介詳細

教員氏名 村岡 啓一(ムラオカ ケイイチ)
職名 教授
最終学歴・学位 一橋大学大学院法学研究科博士後期課程・博士(法学)
専門分野 刑事訴訟法、刑事実務、法曹倫理、国際人権法
学協会活動 日本刑法学会、臨床法学教育学会、法と心理学会、刑事司法研究会
【主な著書・論文等】
【著書】
(共著)石田倫識・葛野尋之編『接見交通権の理論と実務』(2018年、現代人文社)
(共著)松本恒雄・三枝令子・橋本正博・青木人志編『日本法への招待(第3版)』(2014年、有斐閣)
(共著)後藤昭・高野隆・岡慎一編『刑事弁護の現代的課題』(実務体系「現代の刑事弁護」2巻)(2013年、第一法規)

【論文】
(単著)「2016年刑訴法改正後の弁護人の役割と倫理」白鷗法学26巻2号(2019年)
(単著)「砂川事件再審請求事件からみた憲法的非常救済手段―「番人の番人」は誰か―」判例時報2381号(2018年、判例時報社)
(単著)「刑事弁護人はどんな人たちか」『シリーズ刑事司法を考える第3巻』所収(2017年、岩波書店)
(単著)「『平成刑事訴訟法』の下での刑事弁護―弁護人の役割は変質したのか―」
    美奈川成章・上田國廣両弁護士古稀記念論文集『刑事弁護の原理と実践』所収(2016年、現代人文社)
(単著)「情況証拠による事実認定論の現在-最高裁第三小法廷平成22年判決をどう読むか―」
    村井敏邦先生古稀記念論文集『人権の刑事法学』所収(2011年、日本評論社)

【その他】
(学会報告)2019年日本刑法学会第2分科会報告『2016年刑訴法改正後の弁護人の役割と倫理』
(訳書)監訳『なんで、「あんな奴ら」の弁護ができるのか?』(2017年、現代人文社)
(共著)日弁連法務研究財団編『法と実務』10号「継続的法曹倫理教育の開発」(2014年、商事法務)
    文部科学省2007年度・2008年度専門職大学院等教育推進プログラムの成果
(単著)「法曹を中心とした職業倫理教育の展開」
    (2014年、Hitotsubashi Quarterly 43号20頁、一橋大学HQ編集部)
    文部科学省2012年度~2014年度概算要求特別経費プロジェクトの成果


◆◆◆◆◆ その他 研究内容・学生へのメッセージ ◆◆◆◆◆
【問題関心】
1 当事者主義の刑事司法制度における法曹三者の役割、特に、刑事弁護人の役割と倫理
2 情況証拠による適正な事実認定の在り方と誤判救済(再審)の法理
3 専門職業人の職業倫理教育の手法

【現在の研究テーマ】
1 検察官倫理と裁判官倫理の研究
2 情況証拠による事実認定の研究
3 再審判例の分析と誤判原因の研究
4 接見交通権(秘密交通権)をめぐる判例の分析と秘密保護制度の研究
5 法曹を中心とする専門職業人の職業倫理教育の手法についての研究

【学生へのメッセージ】
私は研究者になってから19年目になりますが、それ以前は、26年間、弁護士をしておりました。主に刑事事件及び憲法訴訟を担当しておりました。表現の自由と名誉権の衝突に関する北方ジャーナル事件と刑訴法39条3項の接見指定制度の違憲性をめぐる訴訟で、最高裁大法廷での弁論を経験しております。こうした実務を通じて学んだことは、「真実」と「正義」とは当事者の眼からみたそれであり、常に相対的なものだということです。人間の紛争を解決するためのツールとして法律があり、法制度がありますが、それらは決して唯一無二の「真実」や「正義」を実現するものではありません。それでも、人間が生み出した、よりベターな紛争解決の手段として一般に認められており、その制度の下で、当事者各自が、「我こそが真実であり、正義だ」と主張し、それを証明しようとしているのです。私は、こうした法と人間の関わりに焦点を合わせて、現代社会が抱えている法的な諸問題につき、「理論と実務」双方の観点から、学生の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。