白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

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「ソーシャルデザイン論」を受講する本学生が結城市に企画提案

2025/02/05

小笠原伸教授(経営学部)が担当する「ソーシャルデザイン論」に結城市関係者を招き、受講する学生たちが企画提案を行いました。まち歩きやヒアリングの成果をまとめ、新たな取り組みやイベントなどの形にして4グループが発表し、市担当者からは「今後の施策に活かせるように検討したい」といった講評や助言をいただき、学生たちはさらに学びを深めることができました。

高石航輝さん(経営学部3年)のコメント
結城市でのまち歩きを通じて非常にもったいないと感じました。歴史的な背景を持つ建物の街並みや、結城市の交流拠点である「yuinowa」や「蔵サウナ」など、イノベーティブな空気感があり、歩いていて見飽きることのない街並みでした。一方で、観光に力を入れているまちと謳っているわりに、閉じているお店が目立ち、寂れた雰囲気があり、歩いていて購入したくなるような商品やコンテンツが少なかったりするため、地元にお金を落とせる場所が目立たない点がもったいなく、最大の課題と感じました。

そこで、私たちは結城市でしか感じられない魅力を体験することができるツアーの企画を行い、参加者に地域への愛着を芽生えさせつつ、結城市にお金を落とすシステムを提案しました。この提案は経営学部生だけでなく、法学部や教育学部の学生の多様な観点からの意見があったからこそ、今回の発表を成功させることができました。
グループ内では、グループワークが初めてで意見を出すことがなかなかできない人もいました。しかし、小笠原先生が仰っていた「無理に良い意見を出そうとしないこと」を意識したところ、多くの意見が出て今回の提案を導き出すことができました。また、小笠原先生が仰っていたように、まずは自分が思ったことを意見として出すという意識が重要であることを学びました。
私は現在、ゼミナール活動の一環として結城市総合計画市民会議のお手伝いで市民の方との話し合いに参加させていただいていますが、そこでも今回の「良い意見を出そうとしない」といった学びを活かすとともに、自分自身の成長にも繋げていきたいです。ご指導いただいた小笠原先生や、今回の発表に足を運んでいただいた結城市役所の皆様、そしてご協力いただいたすべての皆様に感謝申し上げます。

小笠原教授コメント

学生が社会に満ちた様々な課題を知り社会との関係を持ちながら解決に向けてゆく「ソーシャルデザイン論」授業では、白鴎大学が連携協定を結んでいる結城市のご支援を得て今年も提案を行わせていただきました。「きものdayゆうき」開催中の結城市内を学生と歩き、地域の魅力とともに学生の感じる様々な課題と可能性をどのように次の段階に進められるか、グループに分かれてその実現可能性や社会的課題の整理も含め議論してきました。授業では、教養科目の設定ゆえフィールドワークやディスカッションに初めて接する学生も多く、地域の課題や可能性に広く触れられるとともに社会課題の解決に向けどのように関わるべきかの助言などに留意してゆきました。

 最終発表の際には結城市から西條部長をはじめ4名の職員の皆様のご参加があり、学生へ向け地域の現場を知るお立場からの感想をいただきました。学生は真剣な表情で結城市の皆様のコメントを聞き、地域社会に日々関わる皆さんのリアルな指摘に感じ入ったことと思います。改めて感謝いたします。

 白鴎大学でのこれらの取組みが学生の地域への理解を深め地域社会が大学との連携を強めてゆく一助となれば授業を担当する教員としては喜びであり、今後も北関東を中心に広く地域の皆さまとの連携や協働、共同研究などを続けてまいります。


提案する高石さん


結城市関係者のみなさんと記念撮影

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