白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

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英語で模擬裁判を実施

2025/02/06

 2025年1月21日、本学の本キャンパス模擬法廷教室において「英語で模擬裁判」が行われました。これは、英語で専門科目を学ぶ講義「専門特講Ⅰ(Criminal Law and Procedure)」の受講生が総仕上げとして行ったものです。架空の「覚醒剤取締法違反事件(営利目的密輸)」事件を設定し、学生らは被告人、証人、弁護人や検察官、そして裁判官や裁判員役に扮して全編英語の模擬裁判に臨みました。特別ゲストとして、Jay Klaphake先生(専門は「国際交渉学」。前京都外国語大学グローバルスタディーズ副学科長、TEDx Ambassador)をお招きし、裁判長役を務めて頂きました。


裁判長役を務めてくださったJay Klaphake先生


 今回の模擬裁判の題材は、被告人が外国に卒業旅行に行った先で知り合った友人からもらったプレゼントのぬいぐるみの中に覚醒剤が隠されていた、とするもので、被告人は「ぬいぐるみの中に何が入っているかは知らなかった」と主張している否認事件です。学生らは事件の細かい設定や、被告人や証人に対する質問などを英語で考えて準備しました。

 被告人や証人役の学生は、Klaphake裁判長のアドリブの質問にたじろぎながらも、工夫しながら英語で答えました。

 結審後、裁判長と裁判官、裁判員で評議し、また傍聴席からもアンケートをとったところ、「被告人を有罪だとする確信は得られなかった」という意見が多く、被告人は「無罪」となりました。

 判決の言い渡し後、Klaphaka先生より、学生らの模擬裁判について講評を頂きました。


専門特講Ⅰ担当の平山 真理教授(法学部)のコメント

 模擬裁判に英語で挑戦するというハードルの高い試みに学生らは果敢にチャレンジしていました。模擬裁判を実際に行うまでに、犯罪や刑罰制度、また刑事手続の流れについて英語で講義を受けたうえで、その成果を存分に発揮してくれたと思います。法律専門用語についても英語で学ぶことで、また違った角度から法律を見ることができたのではないかと思います。また、Klaphake先生には、日米の裁判手続の違いなどにも言及しながら学生にコメントを頂けたことで、学生は比較法的な関心が高まったと思います。ご多忙の中、京都からお越し頂けたKlaphake先生に改めて感謝申し上げます。




被告人の供述に真剣に耳を傾ける裁判員・裁判官たち


被告人に質問する弁護人。英語での質問のやり取りに奮闘する。


被告人を有罪にするには、Beyond a reasonable doubt(合理的な疑いを超えて)、

有罪に確信が持てなければいけないことを裁判員役の学生らに説明するKlaphake先生演じる裁判長

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