白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

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施行15年の裁判員制度を検証する国際シンポジウムを開催しました

2024/05/15

 本学法学部と法政策研究所共催の国際シンポジウム「裁判員制度を国際的・多角的な観点から再検証する」を5月12日、本キャンパスの白鴎国際ホールで開催しました。本学法学部の平山真理教授(刑事訴訟法)のほか国内外の専門家による報告とディスカッションが行われ、5月21日で施行15年を迎える裁判員制度のこれまでの成果や日本と海外の制度の違いなどを検証しました。

 なお、このシンポジウムは、公益財団法人社会科学国際交流江草基金から2024年度国際研究集会助成を受けて実施されました。


平山真理教授のコメント

裁判員制度施行15年を迎え、国際的・多角的な視点からこの制度の意義を改めて考えるシンポジウムとなりました。今回はアメリカと台湾からも専門家を招き、長年の歴史のあるアメリカの陪審制度と、2023年に始まったばかりの台湾の国民法官制度を比較しながら、裁判員制度の今後の展望について考えました。フロアからも多くの質問をいただき、こうやって議論を重ねていくことが、裁判員裁判への市民参加をすすめるためには大切であることを再認識しました。2019年に本学で開催した「裁判員制度施行10年」を記念する国際シンポジウムから5年後、再び専門家の方々にご登壇頂き、こうして議論ができたことに感謝申し上げます。次は5年後の「施行20年」にまた様々な議論ができるよう、私も研究を続けたいと思います。


■報告内容

「15歳になった裁判員制度」  四宮 啓(東京弁護士会・國學院大學名誉教授)

「A Global Perspective on Japan‘s Lay Judge System (裁判員制度をグローバルな視点で検討する)」  ヴァレリー・ハンス(コーネル大学ロースクール教授)

「裁判員制度導入に伴う変革とその課題 ー刑事弁護の視点から」  西村 健(大阪弁護士会)

「裁判員制度は被告人の権利の観点から見てメリットがある制度となっているか」  平山 真理(白鴎大学法学部教授)

「裁判員制度からみる台湾国民法官制度施行1年 ー裁判員制度へのメッセージ」  林裕順(台湾国立中央警察大学教授)

指定討論者 釜井 景介(沖縄弁護士会)


「学生が裁判員を務めるためには学校側の配慮や環境づくりが必要」と語った四宮弁護士


諸外国における司法制度への市民参加の現状を紹介したヴァレリー教授


裁判員制度が日本の刑事司法にもたらした変化を解説する西村弁護士


被告人の権利の観点から見て裁判員制度に利点はあるのかを検証した平山教授


台湾における新しい国民法官制度について解説した林教授


コメンテーターを務めた釜井弁護士


パネルディスカッションの様子


NHKニュース

産経新聞

朝日新聞デジタル

The Asahi Shimbun


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