平山真理教授(法学部)の「専門特講Ⅰ(刑事模擬裁判)」を受講する法学部生29名が、7月18日と25日に模擬裁判を行いました。学生らは2グループに分かれ、殺人未遂事件について、第1グループは自白(認め)事件、第2グループは否認事件という設定でそれぞれ行いました。事件の概要や刑事裁判の流れについて各グループで台本を作成し、各々が演じる被告人・弁護人・検察官・裁判官・裁判員・証人等のキャラクターにもこだわり、ストーリーを練り上げました。
両日とも、判決は傍聴者による投票で決定されました。自白事件については、被告人の更生に期待して「懲役2年執行猶予4年」、一方否認事件については「懲役4年」の実刑判決が下されました。
模擬裁判実施後、学生らの議論は、被告人の「その後」(判決後)について、また被告人の更生を支える社会の受け皿について、そして被害者支援などにも及びました。
平山教授コメント
教科書や判例を読むだけでなく、今回は刑事裁判の手続を疑似的に「体験する」ことで、刑事法についてより広い視点で学ぶ機会につながったのではないかと思います。今後、実際の刑事裁判の傍聴にも積極的に参加したり、後期に開講される模擬民事裁判もぜひ受講して、刑事裁判と民事裁判の違い等についても学んでもらいたいです。
本キャンパスの法廷教室
裁判官役の学生(右側3名)
弁護人役の学生(中央)